FreeBSD Daily Topics

2009年4月9日Debian GNU/kFreeBSD正式プロジェクトに、D言語コンパイラFreeBSDネイティブ版登場、Flash10 port開発作業中

heads-up

Debian gets FreeBSD kernel

Debianに次の2つのアーキテクチャが追加されました。カーネルにFreeBSDを採用したDebian(i386版およびamd64版)です。

  • kfreebsd-i386(旧名 GNU/kFreeBSD i386)
  • kfreebsd-amd64(旧名 GNU/kFreeBSD amd64)

DebianではカーネルにFreeBSDを採用するという話は1999年ごろから登場しています。10年の時をへて正式にアーキテクチャに追加された形になりました。また実験段階であるため安定して使える成果物ではありませんが、今後の開発で安定版までもっていくという話が紹介されています。

DebianがカーネルにFreeBSDを採用した背景には、同プロジェクトが謳っているユニバーサルOSに理由があると見られます。同時にLinuxカーネルとFreeBSDカーネルの双方をサポートすることで、カーネルに依存しないディストリビューションとしての地位を確かなものにする狙いがあると見られます。

D Programming Language

FreeBSDネイティブなD言語コンパイラがDMD - Digital Mars D Programming Languageにおいて公開されました。公開されたのはdmd D 1.0 compiler ⁠バージョン 1.043 latest)です。FreeBSD 7.1-RELEASEを対象としてビルドされています。Digital Marsは、これまでWindows版を筆頭にLinux版しか提供してきませんでした。提供するOSをMac OS XやFreeBSDにも広げてきたことになります。

Ubuntuスタートアップバイブル

now on sale - 出版社が異なるうえ、手前味噌で誠に恐縮なのですが、2009年4月9日(木)より『Ubuntuスタートアップバイブル』の販売が開始されます。Ubuntuの導入から活用、開発、サーバ構築、ホビーユースまで幅広く網羅した書籍です。

『Ubuntuスタートアップバイブル』はご好評いただきました改訂第二版 FreeBSDビギナーズバイブルと同じシリーズのUbuntu版となります。

B5変型判で936ページと同シリーズに恥じないデータ量をまとめてあります。FreeBSDを活用している場合でも、他のOSを使ってみて違った方向から問題への対処を行うのは有益な経験といえます。

ports

Flash10

Linux Flash10のport作成の作業がemulation mlで進められています。linux_base-f8を対象としたport(www/linux-f8-flashplugin10)として作業が進められており、linux_base-f8を使う場合のデフォルトのFlashになると見られます。

パッチはRe: flash10 - Juergen Lockにおいて公開されていますので、先行して試してみたい場合にはこちらから取り組んでみてください。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧