FreeBSD Daily Topics

2008年5月22日2008Q1 FreeBSD状況報告、FreeBSD SoC国別分布、4カーネル比較、finstallレビュー、MeetBSD開催へ

heads-up

FreeBSD Quarterly Status Report

2008年5月17日(米国時間⁠⁠、2008Q1 FreeBSD状況報告が公開されました。finstallの開発は進んでいるものの遅々としており、アクティブな開発リソースを得るためにSourceForgeへ公開をはじめたことが発表されています。そのほかFreeBSD Bugbusting Teamによる取り組みや改善の提案、Webサイト改善の提案、FreeBSDにおけるスタックスマッシュプロテクション(ProPolice)の有効化、Ports Collectionにおけるビッグチェンジ(KDE 4、automake、gettext、libtool、m4、perl⁠⁠、USBスタックなどが報告されています。

Summer of Code

Murray Stokely氏は2008年5月13日(米国時間⁠⁠、Summer of Code Students in Community Bonding PeriodにおいてGoogle Summer of Code 2008に参加することになったFreeBSD Projectの学生たちの分布をまとめて発表しました。

図1 参加者分布図その1 - Murray Stokely氏ブログより抜粋
図1 参加者分布図その1 - Murray Stokely氏ブログより抜粋
図2 参加者分布図その2 - Murray Stokely氏ブログより抜粋
図2 参加者分布図その2 - Murray Stokely氏ブログより抜粋

links

A Tale of Four Kernels

Diomidis Spinellis氏がFreeBSD、GNU/Linux、Solaris、Windowsの4つのOSのカーネルを比較した論文A Tale of Four Kernelsが公開されています。ファイルの組織方法、コードの構造、コードスタイル、Cプリプロセッサの利用、データの組織方法などをベースにして比較が実施されています。異なるソースの比較を実施する方法として興味深いものがあります。

finstall review

Murray Stokely氏はfinstall alpha4 reviewにおいてfinstallについて説明と簡単なレビューを公開しています。これまでsysinstall(8)にかわるグラフィカルなインストーラの開発プロジェクトはいくつかありましたが、それらはsysinstall(8)を置き換えるという目的を達成することはありませんでした。最近開発が停滞しているもののfinstallはsysinstall(8)を置き換えるインストーラとしてもっとも有力なもののひとつです。特にMurray Stokely氏はGoogleの関係者ということもありSoCで開発されたfinstallをこれまでも推しており、そういった意味でも取り上げたとみられます。finstallの開発者であるIvan Voras氏は自身のブログで簡単に触れています。

MeetBSD

FreeBSDが誕生してから15年になります。2008年11月ごろをめどに、この記念もかねて米国ベイエリアでmeetBSDの開催が予定されています。

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