FreeBSD Daily Topics

2008年5月28日カーネルモジュール開発ハウツー、netatm削除、梅フォント追加、ほか2日本語フォント削除、Wine更新、Gnash更新、他多数

heads-up

How to make kernel module
FreeBSDカーネルモジュールを開発する簡単なハウツーがWriting a kernel module for FreeBSDにおいて公開されています。同記事ではモジュールの読み込み時と取り外し時にメッセージを表示する簡単なカーネルモジュールの開発方法が紹介されています。FreeBSDカーネルモジュールを開発するうえできわめて有益なドキュメントですので、カーネルモジュールを開発する際には参考にしてみてください。

src

netatm removed
current - 当初の予定どおり、MPSAFEではないため8-CURRENTのコードからnetatm関連コードが削除されました。7-STABLEでもすでにnetatmはビルドプロセスからはずれており、今回の削除も3週間後にMFCが予定されています。
DTrace
current - DTrace関連のコミットが継続されています。ビルドプロセスの追加やホックの追加、プロバイダの追加などが随時実施されています。
sys/conf/NOTES
current - DTraceをサポートするためのKDTRACE_HOOKSオプションの説明がsys/conf/NOTESファイルに追加されました。

ports

japanese/umefont
SazanamiおよびWadalabフォントファミリーをベースにして開発されている日本語TrueTypeフォントである梅フォントのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。梅フォントは明朝とゴシックが含まれた基本的なフォントで、ゴシックについてはさらにいくつかのスタイルが用意されています。
japanese/truetypefonts
Ports Collectionからjapanese/truetypefontsが削除されました。このTrueTypeフォントはWatanabeフォントのJISX0208-1983グリフを使っているようですが、同グリフは著作権上の懸念があり使うには問題があります。問題を修正したバージョンもリリースされていないようであるため今回Ports Collectionから削除されました。
japanese/kochi-cidfonts
Ports Collectionからjapanese/kochi-cidfontsが削除されました。このCID-keyedフォントは商用プロダクトであるLABO System 123において使われている32ドットビットマップフォントのデータを含んでいる懸念があり使うには問題があります。問題を修正したバージョンもリリースされていないようであるため今回Ports Collectionから削除されました。
emulators/wine
Windows API互換レイヤWineのportが1.0 RC2へアップグレードされました。Wineはバージョン1.0リリースへ向けたコードフリーズ期間にはいっており、機能追加はなくバグ修正だけが実施されています。
devel/asdlgen
ASDL仕様からデータ構造とシリアライザコードを生成するアプリケーションasdlGenのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。asdlGenではC、C++、Haskell、Java、Icon、OCaml、SMLがサポートされており、これら異プログラミング言語間でとくにツリー構造のデータの交換を実施する場合に有益に活用できます。
graphics/gnash
GNU Flash動画プレーヤGnashのportが0.8.2へアップグレードされました。0.8.2はGnash初のベータリリースとなります。
dns/udns
スタブDNSリゾルバライブラリであるUDNSのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。UDNSでは同期DNSクエリと非同期DNSクエリの両方を処理できます。

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