FreeBSD Daily Topics

2008年7月15日資金援助必要とする開発案件募集、FreeBSD使って1日目ユーザの疑問、ベースシステムBIND更新、Wine更新、FreeBSD Portaudit活用方法他

heads-up

Foundations gives money for developments

The FreeBSD Foundation, Deb Goodkin氏はThe FreeBSD Foundation is Requesting Project Proposals!において資金的援助を必要とする開発請求を行ってほしいと発表しています。

FreeBSD Foundationは2008年度予算において複数の開発プロジェクトへの支援金として80,000米ドルの予算を確保しています。提案された開発が、要望に答えるものであり技術的な利点もあり、さらに費用対効果が優れていると認められている場合には資金援助が実施されます。詳細はFreeBSD Foundation Call for Submission of Proposalsをご覧ください。応募は2008年7月15日から開始され、2008年8月15日で締め切りとなります。詳しくは2008年9月15日に発表される見通しです。

Help as FreeBSD 1day user

Please help as I am new to FreeBSDにおいてFreeBSDを使い始めて1日目というユーザから5つの質問が寄せられています。LinuxからFreeBSDに移ってきた場合、どれも最初に遭遇する問題と言えます。

  1. wget(1)コマンドがない
  2. export(1)が動作しない
  3. locate(1)が動作しない(/var/db/locate.databaseのサイズが小さすぎるといわれる)
  4. serviceを実行しようとしてもコマンドがないといわれる
  5. MySQLパッケージのインストール方法がわからない

wget(1)を使いたい場合は「pkg_add -r wget」のようにしてインストールするか「cd /usr/ports/ftp/wget/; make install clean」としてインストールします。ただしFreeBSDは同等のコマンドとしてfetch(1)を持っているのでこちらを使う方法もあります。5.のMySQLについても同様にパッケージやPorts Collectionを使ってインストールします(mysql51-server, mysql51-client⁠⁠。

export(1)は、bashやzshなどのシェルで使う環境変数として設定するためのコマンドです。Linuxと同じ操作を実現したいならbashをインストールして使うか、tcshを使っている場合にはsetenvまたはenv(1)を使って設定を行います。

locate.databaseは日曜の午前4時15分に自動的に作成されるように設定されています。まだデータベースが作成されていないとデータベースのサイズが小さすぎると表示されます。/etc/periodic/weekly/310.locateスクリプトをたとえば⁠sh /etc/periodic/weekly/310.locate⁠のように実行してデータベースを作成すればlocate(1)コマンドが動作するようになります。

Red HatベースのOSにはserviceコマンドがありますが、これはFreeBSDではrcNGが該当します。/etc/rc.confに起動するかしないかの設定を加え、/etc/rc.d/や/usr/local/etc/rc.d/に用意されているスクリプトを使ってアプリケーションの起動や停止、再起動を制御します。詳しくはrc(8)オンラインマニュアルやFreeBSD Handbook 第11章邦訳にまとまっています。

src

src/contrib/bind9

current stable - ベースシステムのBIND9.xのソースがセキュリティ対策が実施されたものへ更新されました。執筆現在では8-CURRENTおよび6-STABLEにパッチがコミットされています。別途アナウンスが実施されるのではないかと見られますが、サーバでBINDを使っている場合には適宜最新のセキュリティブランチへアップデートしてBINDを最新版に更新するようにしてください。

ports

emulators/wine

Windows API互換レイヤWineのportが1.1.1へアップグレードされました。1.1.1ではPhotoshop CS3およびMS Office 2007インストーラに対する修正が加えられている他、gdiplusへのさらなる対応、regeditにおけるUnicodeファイルのサポート、ビデオプレイバックの改善、Richeditの修正と改善、その他、多くのバグの修正が実施されています。

gdiplusが改善されたことで、これまでまともに動作しなかったアプリケーションも動作するようになっている可能性があります。gdiplusを使っているアプリケーションがこれまでWineで動作しない、または正しく動かないといった問題があった場合、この最新の1.1.1を試してみてください。

lang/yarv

YarvはRuby 1.9として正式リリースされたため、Ports Collectionに個別に用意されていたlang/yarvは今回Ports Collectionから削除されました。

links

FreeBSD Portaudit

FreeBSDではPorts Collectionやパッケージからインストールしたアプリケーションのセキュリティ脆弱性を監視するツールPortaudio(ports-mgmt/portaudit)を持っています。インストールするだけで毎日自動的にセキュリティ脆弱性情報の更新とrootアカウントへメールでの報告を実施します。サーバを管理している場合には脆弱性情報を把握するために有益なツールです。

What is FreeBSD Portauditにインストールや動作内容、仕組みなどが説明されていますので一度チェックしてみてください。

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