FreeBSD Daily Topics

2010年2月2日2009Q4報告: AsiaBSDCon 2010開催告知、BSDCan 2010開催告知、FreeBSDフォーラム成長継続、ファウンデーション報告、BSDライセンスiconv(1)、BSDライセンスgrep(1)、各国ドキュメントプロジェクト、meetBSD開催告知

heads-up

2009Q4 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されているプロジェクトから興味深いプロジェクトを紹介します。

AsiaBSDCon 2010

2010年3月11日から14日まで、東京理科大学においてAsiaBSDCon 2010が開催されます。詳しい情報はAsiaBSDCon 2010にまとまっています。日本からもっとも参加しやすい国際会議であり、ぜひ参加を検討したいカンファレンスです。

BSDCan 2010

2010年5月13日から14日まで、カナダのオタワ大学においてBSDCan 2010が開催されます。前日2日間となる5月11日と12日にはチュートリアルやデベロッパサミットが開催されます。詳しい情報はBSDCan 2010にまとまっています。AsiaBSDCon 2010とともに参加を検討したいカンファレンスです。

meetBSD 2010

2010年7月2日から3日まで、ポーランドのJagiellonian大学においてmeetBSD 2010が開催されます。詳しい情報はmeetBSD: meet the BSD systemsにまとまっています。

FreeBSD Forums

前回の報告から登録ユーザはさらに2,000人追加され、約10,000のユーザが登録されるようになったと報告されています。ポスト総数は60,000に到達するあたりにおり、9,000のスレッドがあることになります。サインアップ率は週に50から100ほど、ゲストを含めた総訪問者数の詳細を把握することは困難であるとしつつ、だいたい登録されているユーザベースの相当数の倍数分はあるだとうと説明されています。

FreeBSD Foundation Status Report

FreeBSD Foundationから目的としている300,000米ドルに向け269,000米ドルほど募金が集まったと報告があります。新しく次の2つのプロジェクトを発足させたと説明されています。

サポートを継続しているプロジェクトは次のとおりです。

その他、複数のプロジェクトで機材の提供を実施したとあります。2010年はさらに支援する開発プロジェクトを増やすことが計画されています。FreeBSDに改善や新機能をもたらす開発を計画しつつ、資金的な援助が必要な場合にはFreeBSD Foundationの応募発表に注目しておいてください。また近いうちにBSDCanへの旅費支援の応募もはじまるとみられます。BSDCanへの参加を検討しつつ資金的な援助が必要な場合には応募を検討してみてください。

BSD licensed iconv(1)

Gabor Kovesdan氏からBSDライセンスで開発されているiconv(1)の状況が報告されています。いくつかのレビューおよび拡張を実施すべきポイントを除いてすでにGNU版iconv(1)と比較していい状態の互換性を実現していると報告されています。BSDライセンスのiconv(1)はベースシステムに取りこめるという点で価値があります。同ライブラリとコマンドをベースシステムに取り込めると、ほかのさまざまなコマンドで同ライブラリを使った変換が可能になり、たとえばマウント時に文字コードの変換指定が可能になるなど利便性が上がります。

BSD licensed grep(1)

BSDライセンス版のbc(1)およびdc(1)コマンドは9-CURRENTへマージされました。BSDライセンス版grep(1)はいくつか正規表現ライブラリに関する問題が残っているため、マージはできない状況にあると説明があります。

The FreeBSD German, Hungarian and Spanish Documentation Project

ドイツ語、ハンガリー語、スペイン語のドキュメントプロジェクトから進捗状況が報告されています。ドイツ語に関してはハンドブック、FAQ、Webサイトの作業が進んだとありますが、ほかのプロジェクトは人的リソース不足だと報告があります。ドイツ語プロジェクトも含めて、作業できるボランティアが必要だと報告されています。

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