FreeBSD Daily Topics

2010年5月19日2010Q1報告(デバイス):HDAサウンドドライバマルチチャンネル再生機能、WebcamdとCuse4BSD

heads-up

2010Q1 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から、とくにデバイスに関する話題を簡単に紹介します。

Multichannel playback in HDA sound driver (snd_hda)

snd_hda(4)オーディオドライバがリアルなマルチチャンネル再生をサポートしたと報告されています。4.0、5.1、7.1アナログスピーカセットアップがサポートされているほか、デジタルマルチチャンネルAC3/DTSパススルーが実装されています。また、試験されていないもののHDMI経由のデジタルマルチチャンネルLPCM出力もサポートされていると説明されています。

webcamd

FreeBSDにおいてLinuxデバイスドライバベースのUSBを扱うためのデーモンWebcamdの現状が報告されています。Webcamdおよびそれに関連する一連のライブラリ、デバイスドライバ、カーネルモジュールはUSBの処理をユーザランドのwebcamdに飛ばす処理をおこなうもので、結果としてwebcamdの提供している数百のLinuxデバイスドライバを利用するという仕組みになっています。webcamdデーモンが依存しているのはlibc、pthreads、libusb、libcuse4bsdです。

今のところWebcamdがターゲットとしているのはUSB WebcamとUSB DVB-T/S/Cでバイスです。同フレームワークを使えば、他のLinuxデバイスドライバもFreeBSDで動作するようにさせることができます。

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