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2010年7月29日 FreeBSDファウンデーション報告 - サードパーティ開発とFreeBSDへのマージ

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FreeBSD Foundation Newsletter, July 27, 2010

July 27, 2010: FreeBSD Foundation Newsletter, July 27, 2010が公開されました。これまでFreeBSD Foundationが支援を実施したプロジェクトやドネーション状況などが報告されています。今回はプレジデントレターとしてサードパーティがFreeBSDをシステム開発に採用する場合の検討課題などが報告されているのですが,これがなかなか興味深い内容です。

FreeBSDはやはりBSDライセンスという扱いやすいライセンスがポイントとなって,企業におけるシステム開発に採用される傾向があります。多くのケースで,ベースとなるバージョンを決め,そのバージョンに対して開発を実施,何度かのリリースを経たあとで,成果物をFreeBSD本体にマージすべく交渉と作業をはじめる,ということになります。

FreeBSD本体へのマージはさまざまな面で特典がありますが,業務外の作業であるにもかかわらず,かなり大変な作業でもあります。コミュニティとの交渉が必要になるのは当然として,開発を実施した時点のFreeBSDとFreeBSD CURRENTのコードベースがかけ離れているとマージまでの追加開発が発生すること,Subversionの提供しているマージ機能では思ったようなマージを実施することができず,マージにきわめて高いコストがかかるためです。

興味深いのは,Spectra Logicにおいてこうしたマージ問題を解決するためにGit,Mercurial,Perforceなどの分散型ソースコード管理システムを使ってプロトタイプを開発したところ,どの分散SCMでもソリューションを構築することが可能だと確信した,と説明があるところです。Subversionのような中央集権型のソースコード管理は,単一のリポジトリを保持し続けるケースでは便利なのですが,複数のリポジトリがでるようなケースでは使い物にならないことは長く指摘されていました。GitやMercurialはこうした問題を解決する分散型のSCMで,多くのプロジェクトでSubversionから分散型CSMへの移行が進んでいます。

FreeBSDプロジェクトでは互換性を重視してCVSからSubversionへ移行するとともに,個別の開発に対してはPerforceを提供しています。サードパーティベンダが開発した機能のFreeBSDへのマージはFreeBSDそのものにとって大きな価値があります。特にここ数年,米国におけるFreeBSD Foundationとベンダとの連携がうまく進んでおり,今後さらにマージ案件も増える可能性があります。サードパーティからのマージが実施しやすいようになにかメカニズムを用意したりツールを提供するというのは有意義というわけです。今後このあたりに関する活動が活発になっていく可能性があります。

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