FreeBSD Daily Topics

2010年11月22日外部ツールチェーンへの対応進む

External Toolchain Support

current - FreeBSDシステムおよびカーネルのビルドツールとして、システムがデフォルトで設定しているものではなく、それ以外の外部のツールチェーンを使えるようにする取り組みが報告されています。FreeBSDの開発がはじまった当初はサーバや開発/作業用OSとしての需要が大きかったFreeBSDですが、最近では組み込みデバイス向けのOSとしての活用の幅を広げています。こうしたプラットフォームに対応していくうえで外部ツールチェーンの活用が重要になってきています。

今のところFreeBSDがTier1対応しているアーキテクチャはGCCも対応しており、ビルドにあたっては問題ありません。しかし、特定のボードやH/Wでは、ベンダが提供しているツールチェーンを使わなければ性能を発揮できないものがあります。従来のFreeBSDのビルドシステムはGCCを念頭において開発されているため、特定のビルドに特定のツールチェーンを使うといったことがあまり簡単ではありませんでした。

現在進められているLLVM Clangへの入れ替えを通じて、ビルドシステムの整理が実施され、外部のツールチェーンを利用しやすい状況になりつつあります。amd64/i386以外のアーキテクチャに対する対応はこうしたClang対応の整理の結果も活用しながら進められているとのことです。

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