FreeBSD Daily Topics

2013年1月31日FreeBSD 2012年第2四半期ステータスレポートからFreeBSD on ARM

report

FreeBSD Quarterly Status Report April-June, 2012

2012年第2四半期分のFreeBSDステータスレポートの内容から、もうひとつだけ紹介しておきます。

ここ数年、FreeBSDのARM対応が著しく進んでいますが、2012Q2のステータスレポートにもその様子を見ることができます。

FreeBSD/arm on ARM Fast Models Simulator for Cortex-A15 MPCore Processor

ARM Fast Models Simulatorで動作するFreeBSDに関する情報が報告されています。報告されている段階ではシングルユーザモードでARM Fast Models上でFreeBSDが動作するようです。使用できる機能として次の項目が記載されています。

  • L1キャッシュ、L2キャッシュ、ブランチプレディクター
  • WBキャッシュモードにおけるデュアルコアサポート
  • Cortex-A15に統合されているタイマ
  • ARM周辺機器コンポーネント(PL011 UARTコントローラ、PL390 GIC割り込みコントローラ、SP804デュアルタイマ)

今後の課題としてマルチユーザモードでの動作や、クアッドコアのサポートなどが説明されています。シミュレータは実際に製品が販売される前の段階で開発できるため、ARMのように組み込み機器での採用が進んでいるプロセッサにOSを対応させていく場合、シミュレータが重要になります。

FreeBSD/at91

Warner Losh氏から、Atmelに関する作業についても報告があります。2012Q2の段階では今後の作業方針が説明されているといった段階です。

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