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2013年10月1日FreeBSD 9.2-RELEASE登場

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FreeBSD 9.2-RELEASE is available

FreeBSDリリースエンジニアリングチームは2013年9月30日(協定世界時⁠⁠、FreeBSD安定版の最新安定版リリースとなる「FreeBSD 9.2-RELEASE」を公開しました。セキュリティサポートは通常サポートとなっており、2014年9月30日までのサポートとされています。9.1-RELEASEは拡張サポートで2014年12月31日までがサポート対象となっていますので、すでに9.1-RELEASEをベースにサービスを提供している場合、9.2-RELEASEへアップグレードする強い理由は見当たりません。

2013年中にFreeBSD 10.0-RELEASEの提供が予定されています。9系と10系ではデフォルトの機能や提供される機能が大きく変わるところがありますので、2014年にはFreeBSD 10系を移行することを前提として、それまでのつなぎとしてFreeBSD 9.2-RELEASEを採用するというのはひとつの方法といえます。FreeBSD 9.2-RELEASEは10-CURRENTからバックポートされてきた機能が取り込まれており、10.0-RELEASEで提供される新機能を試していく上でも有益なバージョンです。

FreeBSD 9.2-RELEASEのインストールイメージはGetting FreeBSDからダウンロードできます。amd64版、i386版、ia64版、powerpc版、powerpc64版、sparc64版が提供されています。FreeBSD 9.2-RELEASEにおける注目点は次のとおりです。

  • ZFSファイルシステムの機能追加(TRIMサポート追加、LZ4圧縮機能の追加)
  • Unmapped I.O機能を10-CURRENTからバックポートして取り込み
  • 準仮想デバイスドライバvirtio(4)をデフォルトで有効化
  • DTraceフックをデフォルトで有効化
  • OpenSSHを6.2p2へアップデート
  • OpenSSLを0.9.8yへアップデート
  • Dtraceを1.9.0へアップデート
  • Sendmailを8.14.7へアップデート

FreeBSDは基本的にすべてのI/Oをマップしてキャッシュの対象としますが、オペレーションによってはマップしてキャッシュする必要のないものがあります。また、状況によっては非アクティブなメモリが増えてしまいスワップ発生の原因になることがあります。Unmapped I/Oを活用すると、キャッシュする必要のないI/Oをマッピングの対象からはずすことができるようになるため、オペレーティングシステム全体としてのメモリの利用効率が向上することになります。

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