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2014年7月8日 units(1)コマンド

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units(1)コマンドの使い方

FreeBSDのユーザランドにはさまざまなコマンドがマージされています。普段は使ったことがないコマンドでも,知っておくとちょっとした時に便利なコマンドがあります。今回はそういったコマンドのひとつとして「units(1)」を紹介します。

units(1)はFreeBSD 2.1.5がリリースされる1ヶ月ほど前に当時のCURRENT(HEAD)にマージされたコマンドです。もともとNetBSDで使われていたコマンドを移植したものです。units(1)は名前の通り単位を扱うコマンドで,指定した単位の間の変換方法を教えてくれます。

日本はMKSA単位系(メートル,キログラム,秒,アンペア)を採用していますので,インターネットで公開されているデータの多くをそのまま感覚的に理解できますが,この単位系が普及していない国や地域があります。代表的なのは米国で,長さに関してはインチ,フィード,マイル,面積にエーカー,容量にオンス,パイント,クォート,ガロン,クォーター,重さにオンス,ポンドなどが使われています(MKSA単位系での表記があるものもあります)⁠

units(1)コマンドを使うとこうした単位を変換するためのデータを知ることができます。たとえば50インチは何メールか調べるには,次のようにunits(1)コマンドとbc(1)コマンドを使います。

units(1)の使用例
$ units inch meter
    * 0.0254
    / 39.370079
$ bc -l
50 * 0.0254
1.2700
quit
$

50インチは1.27メートルくらいだということがわかりました。units(1)コマンドの引数にinch meterと指定すると「インチからメーターに変換する方法」を表示してくれます。インチの値に0.0254をかけるか,39.370079で割ればよいことがわかります。引数を何も指定しないと入力を求めるプロンプトが表示されます。この場合,次のように使用します。

units(1)の使用例その2
$ units
586 units, 56 prefixes
You have: inch
You want: meter
    * 0.0254
    / 39.370079
You have: ^D
$

表示されているのはFreeBSD 10.0-RELEASEのunits(1)コマンドです。586の単位が登録されていることがわかります。定義ファイルは/usr/share/misc/units.libにありますので,これを読むとどういった単位が用意されているかわかります。

プレフィックスというのはキロ(kilo)⁠メガ(mega)⁠テラ(tera)といった倍量単位を意味しています。次のような使い方をします。

units(1)の使用例その3
$ units mile kilo-meter
    * 1.609344
    / 0.62137119
$

この場合にはマイルをキロメートルに変換するための計算方法が表示されます。

現在はGoogleでこうした計算が可能ですので(Googleの検索フィールドやGoogle Chromeのアドレスバーに10 miles in kmのように入力すると変換後の値が表示されます。100 dollars in yenのように為替に関しても表示させることができます)あまり需要の高い機能ではありませんが,オフライン時に計算する必要があったり,変換方法そのものが知りたい場合などには便利なコマンドです。もう18年間もFreeBSDのユーザランドに存在しているコマンドです。

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