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2010年9月13日 LiveCDで手軽にHPCクラスタを構築できる「PelicanHPC 2.2」

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DebianベースのLiveCDディストリビューション「PelicanHPC」が9月10日,バージョン2.2にアップグレードされた。CD1枚分,670MバイトのイメージでHPCクラスタ環境を構築できるディストロで,対応アーキテクチャはi386とamd64となっている。

バージョン2.2の最大の変更点は,コンフィグファイル(~/pelican_config)のカスタマイズでほぼ完璧にヘッドレスブートが実現できるようになったことだ。その他の主な新機能は次の通り。

  • 永続的なフロントエンドホームの自動検出
  • フロントエンドおよびノードのローカルスクラッチスペースの自動検出
  • ローカルスクリプトによる起動/セットアップ
  • 起動後のノードにビープ音
  • ファイアウォール
  • Wake-on-LANを利用し,ノードの起動を自動化
  • MPI用Pythonフロントエンド(mpi4py)

ただし9月11日現在,i386アーキテクチャについてはバグが発生したため,amd64のみの提供となっている。バグフィクスが終わりしだい,i386イメージも提供されるという。

PelicanHPCは並列コンピューティングの規格であるMPI(Message Passing Interface)を利用してHPCクラスタリングを可能にするディストロで,フロントエンドマシンをCDイメージから起動するだけという手軽さがポイント(以前のプロジェクト名はParallel Knoppix)⁠フロントエンドは実際のマシンでも仮想マシンでもかまわない。接続されているノードはPXE(Pre-Execution Environment)から起動する。クラスタリング環境の実験などには最適のシステムと言える。

PelicanHPC
URL:http://pareto.uab.es/mcreel/PelicanHPC/

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。

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