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2011年12月9日 Linus,マジギレ!? Linux 3.2-rc4公開直前のできごと

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我らがLinus Torvaldsの口の悪さはいまさら言うまでもないのだが,どうもrc公開直前などテンパっている状態のときは,さらに拍車がかかる傾向にあるようだ。今回も,まもなく公開されるであろうLinux 3.2-rc4をめぐり,カーネル開発者のメーリングリスト「LKML」でつい暴言を吐いてしまっている。

コトの起こりは開発者のひとりであるDavid Airlie氏が「3.2-rc4に反映してほしい」と3つのプルリクエスト(自分が行った変更のマージ依頼)をLinusに送ったことによる。そのうちのひとつ,高速リブート機能であるKexecについてのプルリクエストを見た途端,どうもLinusの中で何かが爆発したらしい。

Airlie氏への返信「はっきり言うけどね,Kexecのバグフィクスみたいなものを今さら送ってくるなんて,遅すぎだと思うけど。誰も(Kexecのことなんか)気にしていないよ」と出だしからかなりキビシイ調子で始まり,最後は⁠kexec? Who the f*ck cares? Really?(誰がそんなF*CKなモノを気にするんだYO!)⁠と,フォーレターワードまで飛び出す始末。

実はAirlie氏は以前もDRMパッチのことで何度かLinusとモメた前歴をもつ。いちおうLinusはDRMに関してはプルリクエストを受け入れてきのだが,あまり気が進まなかった部分もあったのだろう。同じメールで「DRMについては,まあ良い感じで進んできたと思ってはいるけど,正直,自分がそんなに問題だと思ってない問題(DRM)のために作業をやり直すのはどうなのかな,って思い始めているんだよね」と,やりたくない感いっぱいのニュアンスをにじませ,⁠だから,プルしない(So I'm not pulling this.)⁠ときっぱり。

ただ,さすがのLinusも"F*CK発言"は行き過ぎだと反省(?)したのか,その後のAirlie氏に対してのメールではややおだやかな口調になっている。⁠エンタープライズで使われることが多いディストロなら,Kexecが欲しいという要望はあるかもしれない。でもそれは彼らの問題だよね。Kexecの信頼性がおそろしく低いことはみんな知っているわけだし」⁠このパッチがイヤだと言っているわけじゃなくて,僕は本当にRCをコームダウンさせたいんだよ。このパッチをマージすることと,⁠3.2リリースに向けて)RCをまとめていくこと,どっちが大事かはわかるよね」……。

Linux 3.2はカーネルサイズがこれまでにないほど巨大になるのでは,と予想されている。Linusはじめカーネル開発陣はなんとかそれを最小限に抑えようと,ギリギリの努力を続けているのは多くのLinuxユーザが知るところだろう。そんな最中,rc4の公開間近に,⁠僕のパッチをマージして」というリクエスト(それもあまり重要ではない機能)が届いたら……Linusにとっては「マジギレしてくださいな」と同じ意味だったのかもしれない。

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。

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