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2011年12月21日 RHELクローン リリース争いの勝者はやっぱりOracle? そしてCentOSは…

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ご存知の通り,エンタープライズLinuxとして最も普及しているRed Hat Enterprise LinuxにはOracle Linux,CentOS,Scientific LinuxなどのクローンOSが存在する。そしてたいてい,商用Linuxの意地があるのか,RHELが新バージョンをリリースしてから2週間程度でOracle Linuxもアップデートされるのが常だ。

ところが12月6日にリリースされたRHEL 6.2をめぐっては少々様子が違っていた。RHEL 6.2とほぼ同時期にCentOS-6.1が公開されたのだが,ここ1,2年,開発スピードが目立って遅れていたCentOSが6.1公開と同時に「6.2もまもなく準備が整う」と明言したのである。そしてそれは言葉だけではなく,翌12月10日には最初のISOツリーを用意し,⁠6.2のパッケージのうち99%はコンプリした」開発ブログで明らかにしている。この時点でOracle Linuxはまだ準備ができていない。

一方,Oralceは12月15日,Oracle Linux 6.2のリリースを発表した。しかし15日の段階では,ダウンロードページに行っても6.1用のDVDイメージしかなく,実際に6.2が入手できるようになったのは20日になってから。この間,CentOSも6.2公開へ向けて猛ダッシュをかけており,Oracleがリリースを発表したのと同じ15日に「インストールメディアが完成,まもなくリリースできる」という報告をしている

もしかしたら正式リリースのタイミングでCentOSがOracle Linuxを抜くのでは……と淡い期待を寄せたのだが,やはりそうはならず,15日以降,CentOS側からの情報発信はほとんど行われていない。公開直前で大きなバグが発見されたのでは? と推測する向きもあるが,現状では不明だ。とりあえずこの勝負,Oracle側に軍配が上がった形になる。

だが多少のもたつきはあるものの,CentOSがいつにない速さ - 6.1およびRHEL 6.2リリースからたったの2週間で,開発が進んだのはユーザにとっては嬉しい限りだ。願わくばクリスマスプレゼントに間に合うようにCentOS-6.2がリリースされることを祈るばかりである。

ちなみにCentOSのオルタナティブ的存在なScientific Linuxは,6.2に関しては完全に出遅れており,現在はまだAlpha 1の段階にある

追記:

本稿執筆後,12月20日(米国東部時間)にCentOS-6.2が32/64ビットともに無事にリリースされた。ミラーサイトなどからダウンロード可能になっている。

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。

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