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2013年1月25日 久々に話題になったと思ったら…Alan CoxがFedoraをdisってIntel退社,カーネル開発からも離脱へ

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Linus TorvaldsやGKHことGreg Kroah-Hartmanとともに,かつてはLinuxカーネルメンテナーの第一人者として活躍していたAlan Cox。ここ数年,LinusやGKHとは一線を置いていたようで,カーネル開発の話題にも登場することが激減していた。

そのAlan Coxが1月22日,自身のGoogle+において「Fedora 18は最悪のRed Hatディストロ」と発言したことがLinux界隈でちょっとしたニュースとなった。

「新しいインストーラは使えたもんじゃないし,アップデータはバグだらけ。デフォルトデスクトップも起動しようとしたら,めちゃくちゃな動き。しかもバグはすくなくなるどころか,どんどん追加されているようだ」とFedora 18の印象をさんざんにこき下ろしたのち,⁠このマシンは再インストールしないとダメだな。でももうFedoraじゃないけどね」とコメント,その後のポストで「Ubuntuに変更した」としている。

元Red HatのCoxがここまでFedoraを酷評するのははじめてで,⁠そこまでひどく言わなくても…」という声もあったが,Coxと同様,Fedora 18におけるAnacondaの大幅書き換えを嫌っているユーザは少なくなく,次の"シュレディンガーの猫"ことFedora 19でどのような改善が図られるかが注目されている。

さて,久々にLinuxニュースの表舞台に出てきたCoxだが,2日後の24日,もっと衝撃的な発表をGoogle+上で行っている。2011年から在籍していたIntelを退社し,Linux開発からも見を引くという。理由は"家庭の事情"とのことだ。

Alan Cox 2013/01/23
https://plus.google.com/u/0/111104121194250082892/posts/KW3TdRYwjr9

Coxは「"家庭の事情"というと,みんな"本当はボスがクソ野郎だから"という言葉のかわりだと思うかもしれないけど,そして僕はときどきLinusのことをこのクソ野郎と思うことがあるのは事実だけど,今回は本当に家族のことが理由なんだ。IntelもLinusも,ほかの誰も関係ない。将来,⁠Linux開発の世界に)戻ってくることがあるかもしれないけど,今はなんとも言えない」と語っており,最後に「確実なことなんて何もない,あるのはチャンスだけ(There is no certainty only opportunity.)⁠という映画『Vフォー・ヴェンデッタ(V for Vendetta)⁠の有名なセリフを引用して結んでいる。

表舞台に出ることが減っていたとはいえ,20年に渡ってCoxがLinuxカーネルに果たしてきた貢献ははかりしれず,その引退を惜しむ声は大きい。再びLinuxの世界に戻るのか,それとも別のビジネスを始めるのか,いずれにしろCoxがどこかで活躍する姿を願うファンは少なくない。

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。

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