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2014年11月6日"Fedora.next"に向けてリニューアルまっしぐら! Fedora 21 Betaがリリース

Fedora Projectは11月4日(米国時間⁠⁠、12月に正式公開予定の次期バージョン「Fedora 21」のベータ版「Fedora 21 Beta」をリリースした。Fedora 21は6月に新しくプロジェクトリーダーとなったMatthew Millerが統括する最初のバージョンであり、Fedoraがプロジェクトのリニューアル策として進めている「Fedora.next」構想の下で展開される初のリリースとなる。

Fedora.nextでは、プロジェクトを「Workstation」⁠Cloud」⁠Server」⁠Base」⁠Env & Stacks」の5つのワーキンググループに分けており、Fedora 21のプロダクトとしてユーザに提供するのは「Workstation」⁠Cloud」⁠Server」の3つになる。いずれもカーネルやRPM、Yum、Anacondaなどを含むFedora Baseの上に構築されることになる。

Fedora 21 Betaの主な特徴は以下のとおり。

  • GNU Bashの脆弱性「Shellshock」のパッチ修正
  • Fedora Cloudの強化 … OpenStackイメージ、AWS用のAMI集、Docker用のストリームライン化されたイメージなど
  • Fedora 20に比べて10%縮小したクラウド用のモジュラーカーネルパッケージ
  • Red Hatが5月に発表したDockerベースの仮想コンテナ環境「Atomic Host」の提供
  • Fedora Serverにおける管理機能の強化 …デプロイ&マネジメントツール「rolekit⁠⁠、モニタリングインターフェースを提供する「Cockpit⁠⁠、DMTF-CIMベースのリモートマネジメントシステム「OpenLMI」
  • Fedora Serverに「Domain Controller Service」の実装
  • 最新版GONMEの「GNOME 3.14」⁠テクノロジプレビュー版の「Wayland」も)
  • Fedora Workstationに実装された開発者支援のツールパッケージ集「DevAssistant」

Fedora.nextはこれまでのデスクトップ中心主義を大きく変更し、デスクトップ/サーバ/クラウドのいずれにおいても迅速にFedora環境を構築できることを目的としている。Fedora 21の正式リリース日は12月9日となる予定。

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