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2015年2月26日3.19の次は4.0に! Linus、「Linux 4.0-rc1」リリース

先日の本コラムでLinus Torvaldsが次のLinuxカーネルのバージョニングを悩んでいるというニュースをお伝えしたが、どうやら悩む時間は終わったようだ。2月22日(米国時間⁠⁠、Linusは次のカーネルのリリース候補版として「Linux 4.0-rc1」を公開した。つまりLinux 3.19の次はLinux 4.0が登場することになる。

LKML: Linus Torvalds: Linux 4.0-rc1 out..

メーリングリストに投稿されたLinusのコメントによれば、⁠どうやらみんな4.0のほうが好きみたいだね。3.20のほうがいいというユーザも、4.0になることに大きな反対はしていない」という結論に落ち着いたようだ。

4.0のようなメジャーバージョンアップを意識させるようなナンバリングは、⁠大幅な機能変更や旧バージョンとの互換性がなくなることをイメージしてしまうのでは」という意見もあったが、Linusは「⁠⁠Linuxのカーネル開発においては)そういうリリースは永遠にやらない。4.0になるからといって、いままでと開発のやり方は何も変わらない。単に数字をすっきりさせただけ」と明言している。

なお、Linux 4.0ではライブパッチ機能の実装が期待されているが、Linusは「それもニュースだけど、僕にとっては仮想マシンのクリーンアップ機能やページテーブルのハンドリングにおけるNUMAとPROTNONEの統合のほうが興味がある」ともコメントしている。Linusが好むと好まざるとにかかわらず、結局のところLinux 4.0は注目されるバージョンになることは間違いない。

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