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2018年2月1日LibreOffice 6.0が正式リリース、Microsoft Officeとの互換性強化

The Document Foundaitonは1月31日(ドイツ時間⁠⁠、オープンソースのOfficeスイート「LibreOffice 6.0」の正式リリースを発表した。対応プラットフォームはWindows、macOS、Linuxのほか、クラウド版も用意されている。ただしWindows XPおよびVistaはサポート対象外、macOSの場合はmacOS 10.9以上が必要となる。

The Document Foundation announces LibreOffice 6.0: power, simplicity, security and interoperability from desktop to cloud

最初の5.xから2年半ぶりのメジャーアップデートとなったLibreOffice 6.0では、ノートブックバーやメニューアイコンの改善など機能面およびインタフェース面で多くの変更が実施されている。たとえばCalcではODF 1.2互換機能となるSEARCHB、FINDB、REPLACEBなどが追加され、ISO標準フォーマットのサポートが改善、Impressではモダンスクリーンに対応するためデフォルトサイズが16:9に変更されたほか、10の新しいテンプレートが追加されている(古いテンプレートはアップデート⁠⁠。

またMicrosoft Officeドキュメント(OOXML)との互換性が大幅に強化されており、SmartArtのインポート、ActiveXコントロールのインポート/エクスポート、エンベデッドテキスト/スプレッドシートのサポート、エンベデッドビデオのPPTXへのエクスポート、クロスリファレンスのDOCXへのエクスポート、MailMergeフィールドのDOCXへのエクスポートなどが新たにサポートされている。またファイルの破損を防ぐためにPPTXフィルタの改善も行われている。

セキュリティ面では、ODFドキュメントに署名する際、すべてのデスクトップOS上においてあOpenPGPキーが利用可能となっている(事前に特定のGPGソフトウェアのインストールが必要⁠⁠。

またヘルプシステム(LibreOffice Help)も大きく変更となり、以前のWikiHelpは廃止され、Webベースでモバイル対応の新しいヘルプオンラインシステムにリプレースされている。

なお、今回の6.0では間に合わなかったが、2018年第1四半期中にはAndroid用のビューア(LibreOffice Viewer for Android)をリリースする予定だという。

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