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2018年8月14日 Linux 4.18がリリース ―AMDGPUサポートの拡充,BPFILERフレームワークなど

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Linus Torvaldsは8月12日(米国時間)⁠⁠Linux 4.18」のリリースを発表した。全部で8本のリリース候補(RC)版,通常より1週間長い開発期間を経ての正式リリースで,Linusは「通常のスケジュール通り,先週(8/5)に出すこともできたかもしれないが,この1週間はとてもおだやかで,僕たちはいくつかの(ネットワークや仮想ファイルシステムなどに関連する)マイナーアップデートを実施した」とコメントしている。

Linux 4.18 : Linus Torvalds

Linux 4.18は前バージョンのLinux 4.17から1万3,000を超えるファイルが変更されており,古いコードの大幅な削除が行われ,全部で約10万行ほど少なくなっている。

Linux 4.18における主なアップデートは以下の通り。

  • 2018年中に出荷予定とみられるAMDの7nm GPU「Vega 20」のイニシャルサポート
  • Intelの新CPU「Kabylake G」に内蔵されたAMDの「Polaris/Vaga(Vega M)⁠のイニシャルサポート
  • Nouveau DRMドライバを介した「NVIDIA GV100 Volta」のイニシャルサポート
  • QualcommのハイエンドSoC「Snapdragon 845」のサポート
  • NSA由来の暗号化アルゴリズム「Speck 128/256」のサポート
  • Lusstreファイルシステムのメインラインからのリムーブ
  • USB 3.2/USB Type-Cの改善
  • BPF(Berkeley Packet Filter)ベースのフィルタリングフレームワーク「BPFILTER」のマージ
  • 2038年問題対応の継続

ストレージクラスタリングで使われることの多い分散ファイルシステムのLusterがメインラインから外された理由は,コードベースでのクリーンアップが不十分であり,メインラインでメンテナンスできないと有力メンテナーのGreg Kroah-Hartmanが判断したためとされている。今後,Lustreのサポートはメインライン外のツリーで行われることになる。

Linusはすでに次のバージョンであるLinux 4.19のマージウィンドウをオープンしており,プルリクエストの受付を開始している。⁠最後のLinux 4.x」とも噂されるLinux 4.19では,今回のLinux 4.18以上に大幅なアップデートが行われると見られている。

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。

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