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2018年8月17日 Debian,25歳になる

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Debian Projectは8月16日,同プロジェクトが誕生から25年を迎えたことをブログで報告した。故Ian Murdockがメーリングリスト「comp.os.linux.development」において,⁠the Debian Linux Release」なるオペレーティングシステムの誕生をアナウンスした1993年8月16日から25年もの月日が流れたことになる。

25 years and counting - Bits from Debian
New release under development; suggestions requested - Ian Murdock(Ian Murdockの最初のアナウンス)

Murdockの当時のアナウンスには「基本的にスクラッチから書き上げたけど,SLS(Softlanding Linux System)からインスパイアされた部分は大きい」と書かれている。また,ともに開発を行う協力者やフィードバックを強く求めている文面からは,まだオープンソースという言葉が普及してない時代からすでに,コミュニティを中心に開発を進めていこうとしていたMurdockの姿勢をうかがうことができる。

DebianファウンダーのMurdockは残念なことに2015年12月にこの世を去ったが,Debianはこの25年で大きく成長し,世界中のあらゆるシステムを支える存在となった。現在の最新バージョンはDebian 9.5 "Stretch"で,次のバージョンであるDebian 10 "Buster"に向けての開発も進んでいるが,プロジェクトのベースとなっているのは,25年前のこの日,Murdockが呼びかけたことで誕生したDebianコミュニティだ。Debianがここまで大きな存在になるとは,当時は誰にも,もちろんMurdock自身も想像することはできなかっただろう。

この25年間,(Debianのコミュニティメンバーは)毎日毎日,バグレポートやパッチを送り,パッケージをアップロードし,翻訳をアップデートし,アートワークを作り,Debain関連のイベントを開催し,Webサイトを更新し,Debianの使い方を人々に教え,何百もの派生物を生み出してきた
上記ブログより)

25年間,1日たりとも途切れることなく続いてきたDebianプロジェクトは「次の25年,さらにもっとその先へ(Here's to another 25 years - and hopefully many, many more!)⁠と歩んでいくと誓っている。Happy Birthday Debian!

debian 25周年記念アート(⁠Bits from Debianより)

debian 25周年記念アート(「Bits from Debian」より)

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。