Linux Daily Topics

2019年1月30日「Flatpak 1.2」リリース、コマンドラインやポータルの改善など

LinuxアプリケーションパッケージフレームワークFlatpak開発者のMatthias Classenは1月28日、⁠Flatpak 1.2」の一般提供を開始した。2018年8月にリリースされたFlatpak 1.0以来、約半年ぶりのリリースとなるが、ユーザエクスペリエンスを改善する多くのアップデートが含まれている。

Whats new in Flatpak 1.2 | Goings on
Release 1.2.0 | flatpak -GitHub

Flatpak 1.2では、コンテナ化されたアプリをよりネイティブに使えるようにするためのコマンドラインツールとして、新たに「flatpak ps」⁠flatpak kill」が追加されている。その名の通り、プロセスを表示するpsコマンドとプロセスを終了するkillコマンドを拡張したもので、ユーザはシングルプロセスのpsコマンドよりも多くの情報を簡単に得ることができるほか、終了すべきプロセスの特定などもしやすくなる。これらのコマンドラインは他のFlatpakフロントエンドと組み合わせて利用することも可能だ。

またシステムにインストールされたソフトウェアのログを管理するためのコマンドラインとして従来の「journalctl」のほかに新たに「flatpak history」を追加しており、履歴管理の改善を図っている。

Flatpakの特徴のひとつであるポータルにおいてもアップデートが実施されており、デスクトップ環境のロックダウン機能を前提に利用可能なロケーションポータルやツールキット設定用ポータルが追加されている。

そのほかのアップデートとしては

  • 「CollectioID」をリプレースした「DeployCollectionID」がすべてのリポジトリ(flatpakrepo)で利用可能に
  • アンインストール時に「Empty Installation」のメッセージが出ないように修正
  • エクスポート中にアイコンファイルをバリデーションするヘルパーを追加
  • 個々のユーザ(非rootユーザ)のFlatpakインストレーションに対し、rootが手を入れることができないように修正
  • 「list」⁠search」⁠remotes」⁠remote-ls」⁠ps」⁠history」コマンドでより詳細に情報を表示できる「--column」オプションをサポート
  • 「flatpak delete」が必要以上にリファレンスを削除するバグを修正
  • 将来の拡張に備え、スニペットの再マッピングが可能な「fontconfig」ディレクトリを作成可能に

などが実装されている。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧