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2019年3月29日ファームウェア提供のスタンダードに! Linux Foundationの新プロジェクト「Linux Vendor Firmware Service」スタート

The Linux Foundationは3月26日(米国時間⁠⁠、同ファウンデーション傘下の新しいプロジェクトとして「Linux Vendor Firmware Service(LVFS⁠⁠」がスタートしたことを発表した。

Linux Vendor Firmware Service
LVFS Project Announcement - The Linux Foundation

LVFSはRed Hatの開発者が中心となって進めてきた活動で、各ハードウェアベンダが提供するファームウェアやBIOSを、再配布可能な形式(.cab)でサイト上で集約し、ユーザや開発者は「fwupd」というデーモンを介してLVFSに接続することで、ローカルマシンのファームウェアアップデートが可能になる。プロジェクトスタート時からDellが全面的に協力していたこともあり、数多くのDell製ハードウェアがカバーされているが、その他、Lenovo、NECといったベンダのデバイスもサポートされている。

LVFS : Device List

LVFSのアップストリームメンテナーを務めるRed Hat プリンシパルソフトウェアエンジニア Richard Hughesは、LVFSがめざすゴールについて「短期的なゴールとしては、それほど遠くないうちに95%のコンシューマハードウェアをカバーしたい。長期的には、Linuxにおいて"あって当然"のインフラ的な存在、たとえばNTPサーバやPGPキーサーバのような存在になりたいと思っている」とコメントしている。当面はより多くのハードウェアベンダからファームウェアを提供してもらうことが重要なミッションとなる。

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