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2019年4月3日Fedora 30がベータサイクルに、正式リリースは5月7日予定

Fedora Projectは4月2日(米国時間⁠⁠、⁠Fedora 30 Beta」を公開したことを発表した。用意されているエディションはデスクトップ版の「Workstation⁠⁠、サーバ版の「Server⁠⁠、そしてコンテナベースの「Silverblue」の3つで、そのほかにGNOME以外のデスクトップ環境を実装した「Spins⁠⁠、サイエンスやエンタメなど特定のコンテンツにフォーカスした「Labs⁠⁠、Raspberry Pi 2/3などのARMデバイスに特化した「ARM」が派生版として提供されている。

Announcing the release of Fedora 30 Beta -Fedora Magazine

Fedora 30 BetaではカーネルにLinux 5.0、デフォルトのデスクトップ環境にGNOME 3.32を採用、それぞれ現時点での最新バージョンを実装している。また、オプションのデスクトップ環境として新たに「DeepinDE」「Pantheon Desktop」が追加された。

Fedora 30 Betaにおけるもうひとつの大きな特徴は、Fedoraが開発した新たな圧縮フォーマット「zchunk」が実装されたことで、パッケージのメタデータはすべてzchunkによって圧縮されている。これによりパッケージのアップデートは差分メタデータのダウンロードだけで完了するため、DNFのパフォーマンスが大幅に向上するとされている。

Fedora 30はこれから1ヵ月ほどのテスト期間に入り、順調に行けば5月7日に正式リリースとして公開される予定だ。

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