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2020年3月5日デスクトップにミニクラウドを ― Canonical、「Multipass 1.1.0」リリース

Canonicalは3月4日、コマンドラインで仮想マシンを簡単に起動/管理できるツール「Multipass」の最新安定バージョンとなる「Multipass 1.1.0」をリリースした。対応プラットフォームはLinux、Windows、macOSで、WindowsとmacOSのインストーラはGitHubからダウンロード可能、LinuxのインストーラはSnapで提供される。

Multipass version 1.1.0 -Canonical -GitHub
Multipass -Instant Ubuntu VMs -Canonical

バージョン1.1.0では

  • 動作に必要なmacOSのバージョンが10.12に緩和
  • プロキシサポートを追加
  • コンソールやSSHに関連するバグを修正
  • 依存関係の見直し

といったアップデートが行われている。

MultipassはUbuntuの仮想マシン、とくにサーバ用途に適した仮想マシンをデスクトップから簡単かつ迅速に起動できる点が特徴。仮想マシンをデスクトップから起動できるツールとしてはほかにも「Vagrant」などがあるが、MultipassはUbuntuだけにフォーカスしている点が大きく異なる。

AWSやAzureなどのパブリッククラウドでインスタンスを立ち上げるかのように、デスクトップから数ステップでUbuntuの仮想サーバを起動でき、さらにHyper-V、HyperKit、VirtualBox、KVMといった主だったハイパーバイザはネイティブでサポートしているので、パフォーマンスの最適化も図られている。今回のアップデートを機にさらにユーザの拡大が期待できそうだ。

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