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2021年11月8日Fedora Linux 35リリース、GNOME 41がデフォルトに

Fedoraプロジェクトは11月2日(米国時間⁠⁠、⁠Feodra Linux 35」の正式リリースを公開した。メインのエディションとしてはデスクトップ版の「Fedora Workstation 35⁠⁠、サーバ版の「Fedora Server 35⁠⁠、IoT版の「Fedora IoT 35」の3つが提供され、そのほかパブリッククラウドのデプロイメントに最適化された「Fedora Cloud⁠⁠、GNOME以外のデスクトップ環境を実装した「Fedora Spins⁠⁠、サイエンスやゲームなど特定の目的に特化した「Fedora Labs」といったオルタナティブバージョンもアップデートされている。

Worth the wait: Fedora Linux 35 is here! -Fedora Magazine

Fedora 35ではカーネルに「Linux 5.14⁠⁠、デフォルトのデスクトップ環境には9月にリリースされた「GNOME 41」を実装している。GNOME 41では電力管理の改善や「GNOME Software」の機能強化のほか、VNC/RDPをサポートする新しいデスクトップクライアント「GNOME Connections」の利用も可能となっている。また、前バージョンのFedora 34でデフォルトのオーディオシステムが「PipeWire」に変更されたのに続き、Fedora 35ではセッションマネージャのデフォルトに「WirePlumber」が採用されている。

なお、Fedora Cloudでは以前から予定されていたデフォルトファイルシステムのBtrfsへの変更が行われている。

Fedora 35はバグの修正に想定以上の時間と労力がかかったため、当初に予定してた10月中旬のリリース日よりも大幅に遅れてのGAとなった。プロジェクトリーダーのMatthew Millerは「⁠⁠今回の遅れは)6リリース連続のオンスケジュールの記録を途絶えさせてしまったことになるが。明らかなブロッキングバグを解決するほうがより重要だった」とコメントしており、品質を担保するためにやむを得ない遅延だったとしている。なお、Fedora 35のリリースを記念したオンラインパーティが11月12日~13日(世界標準時)に開催される予定となっている。

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