Ubuntu Weekly Topics

2008年1月25日号 Ubuntu 6.06.2リリース,Hardyの翻訳開始,Kubuntuのウェブページコンテスト他

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Ubuntu 6.06.2 LTSがリリースされました

1月21日に,長期サポート版(LTS)であるUbuntu 6.06の二回目のメンテナンスリリースが行われました。Ubuntu 6.06 "Dapper Drake"はリリース以降,現在までに600を越えるアップデートが行われています。このメンテナンスリリースでは,2008年1月10日時点までのアップデートを適用した,新しいサーバ版インストールCDもリリースされています。これを用いることで,インストール後のアップデート作業が大幅に簡略化できます(デスクトップ版とAlternate版のUbuntu 6.06.2 インストールCDは提供されていません)。Ubuntu 6.06は長期サポート版であるため,デスクトップ版で2009年6月まで,サーバ版で2011年6月までのメンテナンスアップデートが保証されています。

Hardyの翻訳が開始されました

1月21日にUbuntuの次期バージョンである"Hardy Heron"の翻訳が開始されました。mainレポジトリに存在するパッケージなら,Launchpad上で翻訳を行えます。また,上記アナウンスの中で,今回は週に二度という頻度で言語パッケージをアップデートすること,最初のアップデートが今週末に行われる予定であることも告知されています。4月17日までに行われた翻訳は,Hardyのリリース版に含められる予定です。

Kubuntuの新しいウェブページコンテストが行われています

Kubuntu公式サイトの新しいデザインを募集しています。HTMLなどの知識は必要なく,基本デザイン(mockup.svg)に沿った想像図を送るだけでエントリできます。我こそは,と思う方は上記サイトの募集要項をお読みの上,2月2日 24:00 UTCまでにWikiに投稿してください。

デスクトップチームミーティング

1月17日にデスクトップチームのミーティングが行われました。リソースを消費するTrackerをLTSでもデフォルトで有効にすべきかどうかはSprintで調査すること,Usplashをメンテナンスする有志はまだ見つかっていないこと,新しいGDMは8.10までに間に合わないこと,GVFSを有効にしたNautilusは現時点ではまだ不安定であることなどが確認されました。

MOTUミーティング

1月18日にMOTUのミーティングが行われました。2月14日の"HardyのFeature Freeze"に向けて,新規パッケージの審査に専念するREVU Dayの日程を決定しました。決定した事柄は次の通りです。

REVU Dayは2月4日に行われます。それ以降に新規に作成されREVUにアップロードされたパッケージは,Feature Freezeまでに審査される保証(≒Hardyに含まれる保証)はありません。ただし,メンバの時間が許せば審査が行われる可能性はあります。また,REVU Dayではより多くのMOTUが参加できるよう,審査の必要なパッケージ一覧を含む告知をメーリングリストで上で行うことが確認されました(その後,1月21日のREVU Dayでも同様の告知が行われました)。

また,そのREVUについてですが,1月19日以降,ContributorContributors of packages for ubuntu universeのメンバであり,REVUに一度でもアップロードしたことがある人)であっても,他人のパッケージにコメントが残せるようになりました。ただし,アップロードされたパッケージを承諾(advocate)する権利はMOTUにしかありません。MOTUのメールアドレスには専用のアイコンが表示され,Contributorのコメントとは区別されます。

Ubuntuへのバグレポート

Matt Chisholmが自身のブログになぜ,私はUbuntuへバグレポートを送らなくなったのかというエントリを投稿しました。彼の友人がLaunchpad上で経験したことや,報告したバグが長い間放置されたあげく,「“その後,動きがないという理由でクローズされてしまった」経験をしたことを紹介し,「Launchpadはただひたすらバグレポートの数を減らそうとしている。報告されたバグをもとに品質向上を目指すわけでもないし,報告を理解しようとも,もちろんバグをフィックスしようともしていない」「Ubuntuは不具合に対する姿勢を改める必要がある」と述べています。

それに対し,マーケティングチームのFabian Rodriguez(「バグレポートの慣例:10個の避けるべきことと,10個のやったほうが良いこと)」や,X.orgメンテナであるBryce Harrington(「Ubuntuにおけるバグレポート)」は,彼の経験に同情しつつも,一般的な意見としてバグレポートの際に気をつけるべき項目をそれぞれのブログの中で列挙しています。

Ubuntu Weekly Newsletter #74が発行されました

1月21日に,Ubuntu Weekly Newsletter #74が発行されました。

コミュニティニュース

前述のkubuntu.orgのコンテストに加えて,Ubuntuの採用事例として,以下の内容が追加されています。

フォーラムニュース

今週のインタビューでは,フォーラムのモデレータであるPartisanEntityにインタビューしています。また,今週のチュートリアルとして,Ralink RT2500他の無線LANカードの使い方を解説した投稿が紹介されています。

その他のニュース

インターネット上でUbuntuに言及する記事として,EverexがUbuntuベースのgOSを搭載した399ドルのUMPC CloudBookを販売することを報じたCOMPUTERWORLDの記事オープンソースの仮想化ソフトウェアであるOpenVZがUbuntu 7.10をサポートすることを報じたEARTHWEBの記事Linux PCの躍進とVistaの苦戦を関連付けるInformationWeekの記事AcerがUbuntu 7.10を搭載したノートPCの開発を考えていることを報じるEngadgetの記事などが紹介されています。

今週のセキュリティアップデート

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。

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