Ubuntu Weekly Topics

2008年6月20日号 Intrepid Alpha1の延期,Gobuntuの今後,マーク・シャトルワースのインタビュー,Firefox 3.0とWine 1.0

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Intrepid Ibex Alpha1のリリースは延期されました

10月に公開予定の次期UbuntuであるIntrepid Ibexは,すでに開発が始まっています。先週の12日には最初のテスト版であるAlpha 1がリリースされる予定でしたが,その延期が発表されました。これは,7月3日にリリース予定の8.04初のポイントリリース(8.04.1)に向けて,より多くのリソースが割かれているためです。

上記のメールでは数日中にAlphaをリリースできるよう努力は続けると書かれています。ただ,Alpha 1は最初のテスト版イメージというだけの位置づけですので,この延期はそれほど深刻な問題ではありません。現在でも,8.04をインストールした環境からのアップグレードや毎日自動的に作成されるCDイメージを使えば,Alpha 1相当の環境をテストすることが可能です。

もし,Alpha 1がリリースされない場合,次は7月10日にAlpha 2がリリースされるでしょう。

Gobuntuの今後

Gobuntuの今後の扱いがアナウンスされました。本当のフリーソフトウェアのみで構成されたディストリビューションという目標を元に作成されたGobuntuですが,Ubuntu 8.04からインストールオプションにFree Software Onlyが追加されたことをうけて,今後はUbuntuのオプションの一つとして開発されることになります。これは,開発者の作業量を減らし,UbuntuとGobuntuのリリース時期のずれを解消することが目的です。

元々,Ubuntu 8.04がリリースされた時点でこのオプションは存在し,そのためGobuntu 8.04自体は最近までリリースされていない状態でした。より厳密にフリーソフトウェアのみを実現しようとしているgNewSenseとの関係もあり,Gobuntuのメーリングリストではさまざまな議論が行われていました。詳しいことについては,the present and the futureから始まるスレッドやそれ以降,今月まで続いているログをご覧ください。

マーク・シャトルワースのインタビュー

Ubuntuの創設者であるマーク・シャトルワースが,Linux Magazine Italiaから質問された内容とその回答を英語に翻訳し,自身のブログで公開しています。先日リリースされたUbuntu 8.04,特にサーバ版の特色について,Debianや他のオープンソースプロジェクトの関係,モバイルデバイスをはじめとしたコンピュータ企業との協力,MicrosoftとOOXMLについてなど,今もっとも質問される内容についてのシャトルワースの見解がわかる内容になっています。

Ubuntu Developer Channel

先月末に,Ubuntuの開発者が集まって時期バージョンの相談を行うUbuntu Developer Summitが開催されました。YouTubeのYouTubeのUbuntu Developer Channelではその時に撮影された様々なビデオが公開されています。マーク・シャトルワースをはじめとしたコアメンバへのインタビューも多数取り揃えてありますので,ぜひご覧ください。なお,Jono Baconのブログには,投稿済みビデオの一覧が掲載されています。

Firefox 3.0とWine 1.0

6月17日にFirefox 3.0Wine 1.0が立て続けにリリースされました。Firefoxについては,Ubuntu 8.04であれば自動で3.0にアップデートされます。Wineは0.9.59相当がインストールされており,1.0にアップデートされる予定は今のところありません。もちろん開発版であるIntrepidでは,1.0がインストールされます。ただし,Wineの公式サイトで公開されているリポジトリを追加すれば8.04でも Wine 1.0にアップデート可能です。

Ubuntu Weekly Newsletter #95が発行されました

6月15日に,Ubuntu Weekly Newsletter #95が発行されました。

コミュニティニュース

前述のIntrepid Alpha1延期の話やGobuntuの話,前回お伝えしたGlobal Bug Jamの話やKubuntu Tutorials Dayの話に加えて,サーバチームから告知が行われた,Intrepidに向けての計画が紹介されています。

ただし,これらはあくまでUDSで議論された目標であり,確実に達成されるわけではありません。その他の計画については,Launchpadのサーバチームのページで確認することができます。

その他のニュース

インターネット上でUbuntuに言及する記事として,以下の記事が紹介されています。

  • 今月初めにリリースした自前のベンチマークソフトウェアを使って,Ubuntu 8.04とFedora 9,Mandriva 2008.1の性能を比較するPhoronixの記事
  • Ubuntuから生まれたいくつかのディストリビューションを紹介するLINUX MAGAZINEの記事
  • OpenLogicによるオープンソースの利用度調査の結果を紹介するSearchEnterpriseLinux.comの記事

フォーラムニュース

今週のインタビューは,イギリス在住のメディカルトレーナーであり,Ubuntuフォーラムのモデレータでもあるugm6hrにインタビューを行っています。また,今週のチュートリアルでは,2006年に投稿された少し古い記事ではありますが,デュアルブートの設定に失敗した時に,UbuntuのLive CDを使ってGRUBを復旧させる方法が紹介されています。

なお,kanemは英語フォーラムの登録者のID番号とその登録時期を使って,フォーラム登録者数の推移をグラフにしています。それによるとほぼ二乗のペースで登録者が増えているようです。

今週のセキュリティアップデート

6月11日から6月18日までに,下記のセキュリティアップデートが行われました。

6月13日
6月17日

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。

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