Ubuntu Weekly Topics

2008年12月12日号 Ubuntu開発者サミット,Launchpadニュース,Ubuntu Weekly Newsletter #120

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Ubuntu開発者サミット

Ubuntu開発者サミット(UDS)が12日までカリフォルニアのMountain Viewで開催されています。UDSは,普段顔を合わせることの少ない世界中の開発者が集い,さまざまな分科会に分かれて,次期リリースに向けての計画や,実装すべきもしくは実装したい機能をあれこれと議論する場です。

初日である月曜日には,Ubuntuの創始者であるマーク・シャトルワースが次バージョンであるJaunty Jackalopeについての目標を語ったそうです。Jauntyの名前が発表された時にもお伝えしたように,起動時間を短縮(できれば現在の半分に)するとともに,ネットブックでの利便性向上のためにバッテリー時間の長期化やレジューム/サスペンド機能の改善Moblinとの強力関係の強化やARM版Ubuntu 9.04のリリースも目標に掲げています。また,Launchpadチームは次のメジャーバージョンアップである3.0では,AJAXを利用したより高速で使いやすいインターフェースを提供するそうです。

Flickrには,参加者によるサミットの様子写した写真や観光写真の一部がアップロードされています。さらに,UDSで議論されたようなJauntyの目標一覧はこちらで閲覧することができます。また,議論の結果はWiki上でまとめられる予定です。

Launchpadニュース

Launchpad Newsでは,以下のような話題が紹介されていました。

  • Launchpadチームでは,Canonicalの社員となりLanhcpad Bugsの開発を行うPython開発者を募集しています。必要スキルも含めた詳しい募集要項は,こちらを確認してください。
  • 以前,不具合管理システムであるBugzillaやTracとLaunchpadの間で報告された不具合やそのコメントを共有するプラグインがベータ版として公開されたことをお伝えしました。Launchpadチームは,このようなプラグインを他の不具合管理システムでも開発し導入できるようにプラグインがLaunchpadと通信するためのAPIといったドキュメントを公開しています
  • Launchpadの開発者がポッドキャスト形式でさまざまな情報を配信する,Launchpodのエピソード13が公開されています。今回は,現在開催中のUbuntu開発者サミットについての話題や,前述のAPIドキュメントの話題を紹介しています。
  • コンテンツ管理システムであるDrupalを導入しているサイトで,ユーザ認証にLaunchpadが発行するOpenIDを利用するためのモジュールが公開されました。DrupalはUbuntuの公式ウェブサイトをはじめとしたUbuntuプロジェクトに関係する数多くのサイトでも利用されており,Ubuntuのニュースを配信しているThe Fridgeでは編集者用のアカウント管理に,このモジュールを早速利用しています。

Ubuntu Weekly Newsletter #120が発行されました

12月8日に,Ubuntu Weekly Newsletter #120が発行されました。

コミュニティニュース

以前もお伝えしたUbuntu Free Culture Showcase IIや前述のUDSの話に加えて,以下の内容などが紹介されています。

  • インドのタミルチームは現地のComputer Worldの協力のもと,教師や学生,コンピュータベンダ,政府関係者を対象にUbuntu 8.10のリリースパーティを開催しました
  • ジンバブエ政府のICT DirectorでありジンバブエチームのGanyani Khosaは,ジンバブエ政府がUbuntuの採用を決めたことに対する講演を行い,その概要を報告しています
  • Ubuntu 8.10をベースにし,視覚障害者向けの各種アプリケーションを最初から有効にし,いくつかの設定を行ったVibuntu 1.1がリリースされました
  • IBMのdeveloperWorksにて,Linuxのシステム管理者が知っておくと便利な10個のテクニックが紹介されています

Ubuntu Branstorm Top 5

Ubuntuへの要望を提案・議論できるUbuntu Brainstormの今週もっとも話題になった要望5つが紹介されています。

その他のニュース

インターネット上でUbuntuに言及する記事として,以下の記事が紹介されています。

  • IBMがUbuntuをベースに,自社のオフィスグループウェア製品であるLotusやVirtual Bridgesの仮想化技術を使用して,「Microsoftの代替品」としての仮想デスクトップ環境を提供すると発表したことを伝えるDesktopLinux.comの記事internetnews.comの記事
  • RedHatのRHELやNovellのSUSEと比較して,Ubuntu 8.10がデスクトップ用途では優れている部分が多いとしつつも,サーバ用途としては,他の二つに遅れをとっているという調査結果を伝えるeWeek.comの記事
  • 世界的な金融恐慌という情勢で,よりLinuxを採用する流れが増えるかもしれないので,Microsoftは検索サービスや広告サービスよりもOSの開発に注力すべきではないかという考えを表明しているChannelWebのブログ記事
  • 新しいノートブックを購入し,そこにオーディオ関係の各種ソフトウェアのインストールや設定を行った顛末を記載しているLinux Journalの記事

今週のチュートリアル

英語フォーラムで紹介されている今週のチュートリアルは,Ubuntuで使える様々な仮想化技術を紹介する,仮想環境メガスレッドです。このスレッドは,Ubuntuフォーラムにおける仮想環境カテゴリに訪れた人にもまず読んでほしいトピックとして,スティッキーに指定されています。

複数のコメントにわけて,オープンソースであるかないかを問わず,ほぼすべての仮想環境の概要ページやUbuntuのドキュメント,公式サイト,フォーラム内のHowTo系トピックへのリンクが掲載されています。さらに,複数のコメントに分けてネットワーク設定やUSBデバイス設定,ファイル共有,ゲストの管理方法といった,どの仮想環境でも共通する話題についても軽く紹介されていますので,仮想化技術を選択する上での簡単な指針となるでしょう。

今週のセキュリティアップデート

12月3日から12月9日までに,下記のセキュリティアップデートが行われました。

12月3日
12月4日
12月9日

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。

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