Jaunty Alpha6のリリース
先週もお伝えした内容ですが,Ubuntu 9.04 "Jaunty Jackalope"のAlpha6がリリースされました。少なくともテスト用途には耐えるレベルの完成度になっているはずです(少なくとも「そもそもインストールできない」といったレベルの問題は改善しています)。テストやデバッグに参加される場合は利用してみてください。
ISOイメージのダウンロードは,http://ubuntutym2.u-toyama.ac.jp/ubuntu-full/9.04/alpha-6/などから可能です。Alt+F2(アプリケーションの実行)から「update-manager -d」を実行することにより,8.10からのアップデートもできます。
なお,「本番用」のシステムには,正式なリリースを待ってください。
Ubuntu Weekly Newsの日本語版
Ubuntu Weekly Newsletter(Ubuntu Weekly News)は本連載でも紹介している通り,Ubuntuに関連するニュースが毎週掲載されるWebマガジンです。これは英語版をベースに,翻訳作業を有志が行う形で各国語版がリリースされています。が,これまでは日本語版のリリースは行われていませんでした。
この日本語版のリリースのため,少数の有志が立ち上がり,翻訳作業を行うことになりました。初の日本語版は#133からです。
また,翻訳作業に協力していただける方を募集しています。作業に興味のある方はLaunchpad上で登録してください。なお,当該のWikiページを直接編集していただいても構いません。登録・直接編集ともに,LaunchpadのIDが必要です。
UWN#133
UWN#133がリリースされています。
詳しい内容は上述の日本語版を参照してください。
RightscaleがUbuntu Serverをサポート
RightscaleによるUbuntu Serverのサポートが発表されました。
Rightscale社はAmazon EC2関連のセットアップ技術(Rightscripts)を持った企業です。Rightscaleによるサービスは「テンプレート」と呼ばれる単位で扱われ,「MySQLの冗長化構成を実現するテンプレート」や「HPC(High Performance Computing)向けテンプレート」などといった形でユーザーに提供されます。ユーザーはこれらのテンプレートを使ってAmazon EC2をセットアップすることで,望みの構成のサービスを作ることができます(これ以外にも関連技術を多く保持しています)。
今回の発表は,この“「テンプレート」としてUbuntu Serverベースのものが追加された”というものです。用意されるテンプレートにはWebアプリケーション向け,データベースサーバー向け,グリッド向けなど,多くの種類があるとプレスリリースには書かれています。詳細はこれから明らかになっていくと思われます。
9.04関連
Ubuntu for Nokia Internet Tablets
Ubuntu 9.04からは,対応アーキテクチャとしてARM(Armel)がサポートされます。この成果物を利用して,NokiaのInternet Tables(N8x0シリーズ。いわゆるMID; Mobile Internet Device)へUbuntuをポーティングができたことが話題になっています。スクリーンショットはこちら。
Nokia N810などで動作するイメージも公開されていますので,もしN810などをお持ちであれば,お手元で試すことも可能です(が,相応の覚悟が必要になるので注意してください。現在はあくまでテクノロジープレビュー的なリリースです)。
RTカーネルの復活
Ubuntu Studio等,リアルタイム応答が必要な環境で利用するRT(Real Time)カーネルが復活しました(RTカーネルはビルド周りの問題の関係で,8.10ではリリースされていませんでした)。
Ubuntu StudioのDaily Buildを用いることで,テストが可能です。通常の9.04環境でもapt-get install linux-rtを実行することで導入・テストが可能です。現在まだAMD(ATi)のGPUを搭載した環境でのテストが完全ではないため,該当するハードウェアを所有している方の協力が必要な状態です。RTカーネルが必要な方(≒Ubuntu Studioを利用している方)のうち,余力がある方はテストに協力し,バグの叩き出し等に協力して頂ければ幸いです(注1)。
- 注1
- 今ならまだリリース前なので,リリース後には受け入れられないような多少無茶な修正もアリかもしれません。
パッケージのステータス
これは厳密には9.04の新機能ではありませんが,各パッケージのバグの収束率をグラフにする,http://status.qa.ubuntu.com/というサイトが準備されています。バグの発生・解決・重み付けなどがグラフとして確認できます。
これにより,特定のアップデートが原因でバグの量が跳ね上がった,といったことも見て取れるようになるため,品質の安定につながることが期待されます。
Planet ubuntuserver
Ubuntuには,Ubuntu memberのblog記事を集めたPlanet Ubuntuというサイトがあります。これはUbuntuの属性上,Desktopやコミュニティ関連の記事が多くなる傾向があり,サーバー関連の情報だけを集めようとすると関係のない情報が多いものでした。
そこで,Planet Ubuntuの非公式な類似品として,Ubuntu Serverに関連するblogを集めた「Planet ubuntuserver」が公開されました。これにより,Server関連の機能を追いかけるのが容易になるはずです。
Hardy(8.04)へのKVM 84のバックポート
2009年2月15日にリリースされた,Linux KVM 84(の一部)の8.04へのバックポート版がUbuntu Virtualisation teamのPPAで提供されるようになりました。これによりまともに動かないケースがあった8.04のKVMサポートが改善されるはずです。
……ちなみに,刺激が好きな方はDustin KirklandさんのPPAを使うこともできます(お勧めはしません)。
その他のニュース
- 8.10で利用できる,いわゆる「野良」リポジトリ(注2)がリストされたblog記事。
- blog.launchpad.netの,Launchpadのbug trackメールをgmailで「うまく」振り分ける方法
- 注2
- 野良リポジトリからのソフトウェアインストールは,最新版のソフトウェアを導入できる一方で,バージョンをまたいだアップデートを失敗させる等の問題を引き起こす可能性があります。バージョンアップ時に再インストールするつもりでなければ推奨しません。

