Preciseの開発
HUD
Precise世代のUnityに「HUD」という新機能が搭載されました。機能は「メニューとしてアクセスできるものに,UnityのLensのようにキーボードからの入力を用いて選択できる」というものです。
Mark Shuttleworth・Jono Baconのblog記事をあわせて参照してください。この機能はエキスパート向けとして位置づけられているものの(メニュー名が頭に入っていないと適切に操作できないので,慣れた人にしか役に立ちません),システムに不慣れな人にとっても「メニューを検索できる」というメリットがあります。たとえば,「保存」という文字列を入力すれば,「ファイルの保存」などといったメニューにアクセスできます。
ポイントとなるのは,Mark Shuttleworthの記事に,『12.04には「新しいアプローチ」の最初の一歩が含まれる』(“12.04 LTS will include the first step in a major new approach to application interfaces.”)という記述があることです。これから先のバージョンではさらに拡張機能が追加される可能性があります。
12.04を利用している場合,次の操作でテスト版を導入することができます(注1)。HUDの呼び出しキーは[Alt]が設定されていますが,CompizConfigSettingsManagerを利用することで変更できます。
$ sudo add-apt-repository ppa:unity-team/hud $ sudo apt-get update $ sudo apt-get dist-upgrade
- 注1
- あくまで現状ではプレビューで,実際に12.04で採用されるキーバインドや見た目とは異なるものになる可能性があります。また現状では,日本語周りの処理にはいくつか問題があり,日本語環境で利用するには厳しいものがあります。
Jack Detectionのテスト
2012年1月6日号で紹介したJack Sense Patchのテスト要請が行われています。致命的な問題がなければ,このまま順当に12.04に導入されるはずです。
12.04の壁紙コンテスト
Preciseでも,壁紙のコンテストが開始されました。3月15日までに応募された壁紙から,12.04に収録される壁紙が決まります(デフォルトの壁紙はまた別)。これまでに採用された壁紙の一覧は,OMG! Ubuntu!にあります。
チャレンジする方はガイドラインを参照の上,締め切りまでに応募してみてください。
UbuntuにおけるARM
CanonicalのARM Team Manager,David MandalaがLinux.Conf.Auで行った動画が公開されています。
サマリはPhoronixとCNX Softwareにありますので,動画を見ている時間がない方はこちらでどうぞ。
注目は,Marvell MV78640 “ARMADA XP”に関する言及があることです。ARMADA XPは現行のMarvellのCortex A9 SoC“Dove”(Armada 510)の後継にあたるチップで,2~4コアのCPU,豊富なイーサネットポート,組込み系としてはリッチなバスと高性能なSoCです。なお,ARMADA XPそのものの動作映像はこちら。Canonicalの人間がこうしたものに言及するということは,そのまま「Ubuntuが動くマシンが出てくる」可能性を意味するからです。
これ以外は基本的にHardware Summit当時に比べて大きな進展はありませんが,CanonicalにあるARM用ビルドサーバー(“PandaBuilder”)についての詳細が33:48頃から含まれています。PandaBoardを10枚並べた環境で,力技で構成したマシンとなっています。ARMをデータセンターで使う,小規模クラスタWebサーバーとして使うといった場合には参考になるかもしれません。
Ubuntu Certification Webサイトの更新
Ubuntu CertificationのWebサイトが強化されました。Ubuntu Certification Webサイトは,「Canonicalによる動作確認を経て,Ubuntuが利用できることが確認されたハードウェア」をリストするものです。ここに掲載されたハードウェアは,「きちんと動作する」(注2)はずです。
- 注2
- テストされているのはあくまで海外モデルなので,「日本国内で販売されるものは仕様変更により動作しない」ということもありえます。また,中には「プリインストールイメージでないと動作しない機能がある」ものもありえるので,各ページをよく確認するようにしましょう。
Full Circle Magazine Python Special Edition Volume 3
Full Circle MagazineのPythonスペシャル版 #3がリリースされています。Full Circle MagazineはUbuntuに関する記事を集めた月刊Webマガジン……なのですが,今回はPython関連の記事を抜き出した総集編です。これまでのFull Circle MagazineのPython関連記事を抜き出したものです。「Ubuntu上で利用できるPython入門」としてまとめられたPDFとして利用できます。
Ubuntu Developer Week
12月23日に紹介した,Ubuntu Developer Weekが1月31日~2月2日に開催されます。
- 2012年1月31日 - 2月3日
IRC #ubuntu-classroom - see also:https://wiki.ubuntu.com/UbuntuDeveloperWeek/JoiningIn
UWN#249
Ubuntu Weekly Newsletter #249がリリースされています。
その他のニュース
- Ubuntu Abosulute Beginners Guideというebook(PDF)が無償で配布されています(ただしメールマガジンの購読が必要)。
- Unityをカスタマイズする3つの方法。CCSM・Ubuntu Tweak 0.6.0・MyUnityの3種類が紹介されています。
- Unityで利用できるFlickr/Shotwell Photos Lens。
- VLC 2.0のリリースとPPA。
- CactiとNagiosを11.04で使う例。
- Replication設定を行ったMySQLを,Nagiosで監視する方法。主にNRPEの設定方法です。
- VirtualBox 4.1をUbuntu Server環境にコマンドラインでインストールし,仮想マシンをHeadlessで使う方法。
- PyQtとWebkitで簡単にQtアプリケーションからHTMLを表示する方法。
- 自前メタパッケージを作成することで,自分にとって必要なパッケージを簡単にインストールする方法。

