Ubuntu Weekly Topics

2013年12月6日号 Ubuntu Touch Core Appsの新しい目標・FCM#79・UWN#345

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Ubuntu Touch Core Appsの新しい目標

Ubuntu Touchにデフォルトでインストールされるアプリケーション(⁠Core Apps」⁠については,⁠Canonicalに所属する人間からのフォローもあるものの)⁠コミュニティが中心になって」開発するというモデルで開発が進められています。このCore Appsについて,14.04フェーズでの目標が発表されました。

14.04でのCore Appsの目標は「Convergence」⁠Ubuntu Phone・Ubuntu Tablet・Ubuntu Desktopのそれぞれの環境で,統一されたUIデザインと操作性を実現することです。

これにより,これまでUbuntu Phoneをターゲットに開発されてきたCore Appsが,デスクトップアプリケーションとしても機能するようになるということを意味します。ただし,Core AppsをはじめとするUbuntu Touchアプリケーション(=Ubuntu SDKベースのアプリケーション)はUnity 8上で動作することが前提のため,14.04 LTS(Unity 7+Xorg)ではプレビューにとどまると考えられます。

実際にユーザーが「Convergence」環境を実感できるのは早くても14.10世代(Unity 8+Mir)となると見られます。14.10世代では,カレンダーや電卓・ファイルマネージャーなどが「GNOMEアプリケーションを借用」という状態から「デフォルトではUbuntu独自のもの」という姿に切り替わる可能性があります注1)⁠FirefoxやLibreOfficeなどを除くと,すべてのアプリケーションがUnityベースになり,スマートフォンでもタブレットでもデスクトップでも利用できるという状態がもうすぐやってきます。

なお,14.04のUbuntu Touch(+Touch向けMir+Unity 8)の現状はこちら。13.04の頃の「そもそも操作方法を理解するのにMYSTに匹敵する程度の試行錯誤が必要な上,電卓を起動すると電卓アプリの画像が表示されるだけ」⁠13.10リリース直後の「電話やSMSを受信しても発呼はするが鳴動しないので忙しい人が仕事から逃げ出したいときの言い訳に最適」という状態からは大きく進化し,英語を前提にすればそれなりに動作するようになっています。

注1
もちろん,それが気に食わなければ任意にGNOME FileやGNOME Terminalをインストールして使うこともできるはずです。

Full Circle Magazine #79

UbuntuをテーマにしたWeb Magazine,Full Circle Magazineの#79がリリースされています。主な内容は次の通りです。

  • コマンド操作入門:今回はなぜかCinnamonの紹介。
  • Pythonでのプログラミング入門:数値の扱い方。
  • LibreOfficeの使い方:Impress Remoteについて。
  • How-To:BOINCを使った分散コンピューティング。
  • How-To:Blenderでスプライン曲線を使って立体モデルを作成する。
  • How-To:Inkscapeでイラストを描いてみる。

UWN#345

Ubuntu Weekly Newsletter #345がリリースされています。

その他のニュース

今週のセキュリティアップデート

usn-2035-1:Rubyのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2013-November/002323.html
  • Ubuntu 13.10・13.04・12.10・12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2013-2065, CVE-2013-4164を修正します。
  • text形式からfloatへのコンバートの際に発生するメモリ破壊(≒任意のコードの実行の可能性)を伴うクラッシュと,システムへ処理を引き渡す際に文字列チェックを迂回することができる問題を修正します。
  • 対処方法:通常の場合,アップデータを適用することで問題を解決できます。
usn-2036-1:Linux kernelのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2013-December/002324.html
  • Ubuntu 10.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2012-2121, CVE-2013-4511を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるので,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2037-1:Linux kernel (EC2)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2013-December/002325.html
  • Ubuntu 10.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2012-2121, CVE-2013-4511を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるので,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2038-1:Linux kernelのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2013-December/002326.html
  • Ubuntu 12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2013-0343, CVE-2013-2140, CVE-2013-2888, CVE-2013-2889, CVE-2013-2892, CVE-2013-2893, CVE-2013-2895, CVE-2013-2896, CVE-2013-2897, CVE-2013-2899, CVE-2013-4350, CVE-2013-4387を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるので,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2039-1:Linux kernel (OMAP4)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2013-December/002327.html
  • Ubuntu 12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2013-0343, CVE-2013-2140, CVE-2013-2888, CVE-2013-2889, CVE-2013-2892, CVE-2013-2893, CVE-2013-2895, CVE-2013-2896, CVE-2013-2897, CVE-2013-2899, CVE-2013-4350, CVE-2013-4387を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるので,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2040-1:Linux kernel (Quantal HWE) のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2013-December/002328.html
  • Ubuntu 12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2013-4299, CVE-2013-4470を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるので,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2041-1:Linux kernel (Raring HWE)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2013-December/002329.html
  • Ubuntu 12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2013-4299, CVE-2013-4350, CVE-2013-4387を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるので,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2042-1:Linux kernel (Saucy HWE)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2013-December/002330.html
  • Ubuntu 12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2013-4299, CVE-2013-4470を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるので,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2043-1:Linux kernelのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2013-December/002331.html
  • Ubuntu 12.10用のアップデータがリリースされています。CVE-2013-4299, CVE-2013-4470を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるので,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2044-1:Linux kernel (OMAP4)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2013-December/002332.html
  • Ubuntu 12.10用のアップデータがリリースされています。CVE-2013-4299, CVE-2013-4470を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるので,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2045-1:Linux kernelのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2013-December/002333.html
  • Ubuntu 13.04用のアップデータがリリースされています。CVE-2013-4299, CVE-2013-4350, CVE-2013-4387を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるので,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2046-1:Linux kernel (OMAP4)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2013-December/002334.html
  • Ubuntu 13.04用のアップデータがリリースされています。CVE-2013-4299, CVE-2013-4470を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるので,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2047-1:pixmanのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2013-December/002335.html
  • Ubuntu 13.10・13.04・12.10・12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。
  • pixmanが特定の画像を表示させる際にクラッシュする問題を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,セッションを再起動(一度ログアウトして再度ログイン)してください。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

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