週刊 Windows Azure Platform 通信

第37回Windows Azure、国際保障業務基準SSAE16&ISAE3402対応監査報告書を公開、ストレージの消失訂正符号技術がUSENIX Best Paper Awardを受賞

Windows Azure、国際保障業務基準SSAE16&ISAE3402対応監査報告書を公開

Windows Azureに対する、受託業務を行う企業の内部統制を保障する国際基準であるSSAE16およびIEAE3402に対応したSOC1 Type 2監査報告書が公開されました。Windows Azureを安心してご利用いただくための取り組みの一環で、この報告書により、Windows Azureでホストされたサービスを利用する(=Windows Azureが業務を受託している)場合に、その受託業務が国際基準によって適切に内部統制されていることが第三者(監査法人)により保障されます。

こちらはWindows Azure Cloud Services(クラウドサービス⁠⁠、Storage(ストレージ:ブロブ/キュー/テーブル), Networking(ネットワーク:Traffic Manager/Connect)が対象になっています。この監査が行われた日付以降に公開されたVirtual Network(仮想ネットワーク⁠⁠、Virtual Machines(仮想マシン)についても、同じコントロールとプロセスで管理されています。

Windows Azureストレージの消失訂正符号技術、USENIX Best Paper Awardを受賞

Windows Azureストレージサービスは、データの耐久性と高可用性を実現するなかで、ストレージのオーバーヘッドを削減するためにErasure Coding(消失訂正符号処理)を行っています。Microsoft ResearchとWindows Azure Storageチームの共同研究による論文であるErasure Coding in Windows Azure StorageがUSENIX Annual Technical Conference 2012でBest Paper Award を受賞しました。

Erasure Codingは消失したビット列を復元する技術で、MicrosoftはLocal Reconstruction Codes(LRC:ローカル再構築コード)と呼ばれる新しいコードセットを開発しました。このLRCによって、オフラインになっているデータフラグメントを再構築するために読み込みが必要なErasure Codingを削減し、ストレージにおけるオーバーヘッドを低減することが可能になりました。このような技術により、Windows Azureストレージは、読み取り遅延を抑えながら、オーバーヘッドの少ない耐久性の高いストレージを提供しています。

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