Windows Azure通信

2012年12月26日号:HPC Pack 2012公開、Windows Azureメディアサービス、エンコーディング占有ユニットの提供開始、CLI tool for Mac and Linux公開、Windows AzureとBing Mapsでサンタクロース追跡をサポート

HPC Pack 2012公開、Windows Azure上にクラスタを作成可能に(12/14)

Windows ServerでHPC(Hi-Performance Computing)を実現するクラスタを構築するためのHPC Pack 2012(v.4)がリリースとなりました。Windows Server 2012よりHPC Editionがなくなり、HPC Packもすべてのエディションが統合され、HPC Pack 2012として無償で提供されるようになり、また、Windows Azureを活用するための機能が強化されています。

Windows Azure仮想ネットワークに対応しており、仮想プライベートネットワークを構成して社内ネットワークとWindows Azureに安全に接続できます。

また、クラスタを構成するヘッドノードをWindows Azure仮想マシン上に配置、配下の計算ノードは Windows Azureクラウドサービスのワーカーロールを使用でき、Windows Azure上に完全なクラスタを構築することも可能になりました。

なお、アプリケーションVHDの自動マウント先としてWindows Azureに配置した計算ノードを指定可能になるなど、Windows Azureの活用が容易になります。

Windows Azureメディアサービスでエンコーディング占有ユニットの提供を開始(12/15)

Windows Azureで動画のエンコーディングや配信を行うWindows Azureメディアサービス でエンコード占有ユニットの提供が開始されました。

こちら、Windows Azureメディアエンコーダのユニットを占有して利用できる有料サービスで、動画のエンコーディングの並列処理を行うことで、タスク処理を高速化できます。これまでの占有でない(共有の)エンコーディング機能はプレビュー期間中、無料で利用できます。また、エンコーディングの完了した動画配信はWindows Azureストリーミングで配信できます。こちらもプレビュー期間中につき、無料で利用できます。

Windows Azureメディアサービスは現在プレビュー中につき無料で利用できますが、アップロードされるコンテンツなどのデータ保存にはWindows Azureストレージを利用しており、ストレージ領域やストレージへのデータ転送(送信)については費用がかかります(もちろん90日無料評価版やMSDNサブスクリプションなどのメンバープランの無料分でカバーできます⁠⁠。

Windows Azureの各サービスをコマンドラインで管理:CLI tool for Mac and Linux公開、Windows Azure PowerShell 2012年12月版(12/19)

Windows Azureの各サービスをコマンドラインで操作、管理を行うツールとして、この度 Mac OSおよびLinuxを含むマルチOS向けコマンドラインツールとして、Windows Azure CLI tool for Mac and Linux(v0.6.9)がGitHubで公開されました。こちらはアカウント情報をインポートして、Windows Azureの各種サービス(Webサイト、仮想マシン、モバイルサービス、サービスバス、ストレージ)の作成や管理をコマンドラインで実行できます。

また、Windows Azure PowerShellが2012年12月版にアップデートされており、仮想マシンを利用する際のVHDイメージ操作や、サービスバスを利用する上でサービスバス名前空間の管理、といった作業がコマンドラインで操作できるようになりました。なお、2012年11月版以降、Windows Azure SQLデータベース操作のコマンドも復活しています。

北米航空宇宙防衛司令部のサンタクロース追跡をWindows AzureとBing Mapsがサポート(12/13)

北米航空宇宙防衛司令部(NORAD:North American Aerospace Defense Command)は62年も前から、毎年12月24日のクリスマスイブにサンタクロース追跡を行っています。今年は2,500万人もの人々がインターネットを通じて、Webやモバイルデバイス、携帯電話やemailでサンタクロースの軌跡をリアルタイムで確認すると予想されています。12月24日のアクセス集中に対応できる拡張性を備え、NORAD/パートナー各社/サンタクロースのITソリューションを統合できる、オープンで柔軟なプラットフォームとしてWindows Azureが採用されました。

サンタクロースの居場所の確認は、問い合わせ専用電話やメールが設けられ、NORAD Tracks SantaのWebサイトでは NORAD が所有する高速デジカメ"Santa Cams(サンタ・カメラ)" の映像もストリーミングされます。こちら各種スマートフォン向けアプリや、Windows 8 アプリから確認できます。

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