BSD界隈四方山話

第129回 OpenBSD,arm64プラットフォームをサポート

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『OpenBSD Journal』に掲載されたarm64 platform now officially supported[and has syspatch(8)]が,OpenBSDにおいてarm64プラットフォームが正式なサポート対象になったと伝えました。64ビットARMベースシステムでOpenBSDが動作するようになります。バイナリアップデートを実施するためのsyspatch(8)も動作するようです。スナップショットがFTPサーバからダウンロードできるほか,インストール方法がINSTALLATION NOTES for OpenBSD/arm64 6.2にまとまっています。

OpenBSD arm64にサポートしているハードウェアやデバイスドライバなどの情報が掲載されています。arm64に対応したといってもさまざまなSoCが存在するためサポート状況はボードごとにまちまちです。今のところ次のハードウェアがサポートされています。

  • Allwinner A64/H5(Pine 64/64+,Orange Pi PC2)
  • AMD Opteron A1100 (Seattle) ⁠AMD Seattle Development Board,SoftIron OverDrive 1000)
  • Broadcom BCM2837(Raspberry Pi 3)
  • Rockchip RK3399(Firefly-RK3399)

対応しているデバイスドライバは次のとおりです。

  • dwge(4) - Synopsys DesignWare GMAC 10/100/Gigabit Ethernet(Rockchip RK3399)
  • msk(4) - Marvell Yukon-2 10/100/Gigabit Ethernet(OverDrive 1000)
  • smsc(4) - SMSC LAN95xx 10/100 USB Ethernet(Raspberry Pi 3)
  • ahci(4) - Opteron A1100対応
  • dwmmc(4) - Rockchip RK3399対応
  • sdhc(4) - Rockchip RK3399対応
  • dwctwo(4) - Raspberry Pi 3対応
  • ehci(4) - Pine64およびFirefly-RK3399対応
  • xhci(4) - OverDrive 1000対応

現状ではRaspberry Pi3でシステムを起動するためにはUSBディスクトライブの方から優先的に読み込ませる必要があるので,次の要領で操作して起動する必要があるとされています。

Hit any key to stop autoboot:  0
U-Boot> setenv boot_targets usb0 mmc0 pxe dhcp
U-Boot> saveenv
U-Boot> boot

arm64の場合ボードによってはそれ専用のブートの仕組みに対応したイメージを作る必要があります。そのあたりの話は先ほどのインストール方法の文書にまとまっているので利用するボードに合わせて作業します。

arm64デバイスの多くがバッテリを搭載したリアルタイムクロックは持っていないため,OpenNTPDを使う時には-sを指定した方がよいだろうといったアドバイスも掲載されています。

現在のバージョンでOpenBSDがサポートしているアーキテクチャは次のとおりです。

  • alpha
  • amd64
  • arm64
  • armv7
  • hppa
  • i386
  • landisk
  • loongson
  • luna88k
  • macppc
  • octeon
  • sgi
  • sparc64

ARM系のチップは組み込み系などさまざまなシーンで使われています。2018年にはARMを搭載したノートPCの販売もはじまりますし,今後はサーバやデスクトップとしても使うシーンが増えてくる可能性があります。

FreeBSD勉強会

2018年2月8日(木)19:00~ 第68回カーネルソースコードを読んでみよう!(ヴァル研 セミナールーム)

なにげなく使っているオペレーティングシステムですが,その中身を読むことというのはあんまりないのではないでしょうか。そもそもどこから読めばよいかわからない,そんな方が多いんじゃないかと思います。今回のFreeBSD勉強会では,読みやすそうなところをみつくろって,とりあえずカーネルのソースコードを読んでみよう,というのをやってみようと思います。

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