オープンソースなシステム自動管理ツール Puppet

第2回 Puppetのインストールから起動まで

この記事を読むのに必要な時間:およそ 5 分

第1回では,システムの自動管理がなぜ必要なのか,ということと,Puppetの概要についてお話しました。今回はPuppetをインストールして起動するまでの手順についてご説明します。

Puppetのインストール

Puppetのインストール方法は,以下の3つのうちのいずれかから選択できます。

  • パッケージシステムによるインストール
  • RubyGemsによるインストール
  • tarballからのインストール

パッケージシステムによるインストールが最もお勧めです。

インストールの前提条件

PuppetはRubyでできているため,当然Rubyが必要です。Puppetのtarballに含まれるREADMEには,Ruby 1.8.1以降が必要と記載されています。

また,Facterというライブラリのバージョン1.1.1以降が必要です。このライブラリは,システムに関する情報(プロセッサアーキテクチャ,利用OSとそのバージョン,ドメイン名,FQDN,IPアドレスなど)を収集するための,クロスプラットフォームなRubyライブラリです。

ただし,パッケージシステムによるインストールの場合,通常は依存関係を自動的に解決してくれますので,RubyやFacterを明示的にインストールする必要はありません。

また,2007年7月16日現在,Puppetの最新バージョンは0.23.0ですが,まだ安定していないようですので,0.22.xの使用をお勧めします。

パッケージシステムによるインストール

以下のOSでは,パッケージシステムによるインストールが可能です。

  • Debian GNU/Linux
  • RedHat Enterprise Linux/CentOS
  • SuSE Linux
  • Gentoo Linux
  • Fedora
  • FreeBSD
  • OpenBSD
  • Solaris

各OSでの具体的なインストール手順について,順に見ていきます(ただし,すべての手順を筆者は試したわけではありませんので,ここに書かれた手順そのままではインストールできないこともあるかもしれません。ご了承ください)。

Debian GNU/Linuxでのインストール

Debian GNU/Linux では,Puppetは標準パッケージとしてメンテナンスされていますので,以下の様にapt-getを実行するだけでインストールが完了します。

% sudo apt-get install puppet puppetmaster

詳細はPuppet本家のドキュメントをご参照ください。

Red Hat Enterprise Linux/CentOS でのインストール

Red Hat Enterprise Linux 4, 5や,CentOS 4, 5では,DAG RPM Repositoryやそのミラーリポジトリを利用することにより,yumでインストールすることができます。例えば,理化学研究所のミラーからインストールする場合には,

[dag]
name=DAG RPM Repository
baseurl=http://ftp.riken.jp/Linux/dag/redhat/el$releasever/en/$basearch/dag
gpgcheck=1
gpgkey=http://ftp.riken.go.jp/pub/Linux/dag/RPM-GPG-KEY.dag.txt

といった内容で /etc/yum.repos.d/dag.repoファイルを作成し,

$ sudo yum install puppet puppet-server

と実行することでインストールできます。

また,David Lutterkort氏がメンテナンスしているyumリポジトリからインストールすることも可能です。こちらの方がより新しいバージョンがメンテナンスされているようです。

あわせてPuppet本家のドキュメントもご参照ください。

SUSE Linuxでのインストール

SUSE Linuxの場合には,software.openSUSE.orgのリポジトリからインストールすることが可能です。

適切なリポジトリをYaSTのインストールソースに追加し,

$ sudo yast -i puppet puppet-server

と実行することで,インストールすることができます。

openSUSE 10.2の場合には,zypperを利用して以下の手順でインストールすることも可能です。

$ sudo zypper sa http://software.opensuse.org/download/systemmanagement:/misc/openSUSE_10.2
$ sudo zypper update
$ sudo zypper install puppet puppet-server

あわせてPuppet本家のドキュメントもご参照ください。

著者プロフィール

宮下剛輔(みやしたごうすけ)

(株)paperboy&co.技術責任者。 社内ではサーバ周りからアプリケーション開発まで幅広く関わる一方,個人的にはPerlプログラミングを趣味として,サーバ管理用ユニットテストスイート Assurer(アシュラ)をオープンソースで公開したり,CPAN AuthorPlaggerコミッタとして活動している。また,YAPC::Asia 2007 Tokyo等の技術系カンファレンスでスピーカを務めるのも最近の楽しみのひとつ。共著書に『MASHUP++』がある。

URLhttp://mizzy.org/

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