使える!サーバ運用の実践テクニック

第20回 インフラエンジニアと電力事情

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節電活動

オフィス(事務所)の節電

筆者の場合,事務・開発オフィスの情報システム部門も兼ねております。こちらは,震災時にちょうどデスクトップパソコンを全てノートPCへリプレイスする計画の最中で,入れ替えが終了した時点で達成となりました。

おおよそですが,1日8時間,30日を1ヵ月として利用し続けた場合の電力消費は,デスクトップパソコンで150W程度のものがあった場合

(150×8)×20=24kWh

となり,ノートパソコンで30W程度のものを用意すれば,デスクトップの5分の1程度の消費量で済み,またそれが削減率であることが算出できます。

また,社内のサーバルームのエアコン温度を日中は23℃,夜は25℃程度から状況を見ながらコントロールを行うようになりました。

データセンターの節電

事業会社のインフラエンジニアがデータセンターで活動できる節電については,意外とできることが限られていたりします。

冗長電源を単調化する

乱暴なやり方ですが,これでかなりの削減になると思います。ただし,サーバの機種によっては,アラート,発報や,出荷(購入)時構成と異なるため,起動時やモニタに何らかの影響がある可能性があります。担当営業様やテクニカルサポートなどを受けながら正しい対処をすると同時に,万が一の際に備え,障害対処方法などを見直す必要があります。

駆動系機器の弱電力化

ハードディスクなどに代表される駆動系の機器をSSDなどへ変更することにより節電が見込まれますが,これらは容量や費用対効果の部分に直結するため,慎重な検討が必要だと思います。

物理から仮想化へ

本連載でも何度か延べしましたが,クラウド化への検討,または自社内での物理サーバ統合として,仮想化が実現されれば,統合したサーバの数だけ達成したことになります。これらは保守費用なども含め非常におすすめです。

サーバ関連の設定で省電力化

サーバの設定で電力を下げていく場合,CPUとメモリの稼働率をきちんとコントロールすることが大切かと思います。CPUの稼働率を下げると結局他に負担がかかり節電になっていないことなどもあり得ます。

チューニングのポイントは,Intel系のCPUであればIntel EIST(Enhanced SpeedStepR Technology)⁠Turbo Boost Technology,Hyper-Threading Technologyなどの設定を変更すれば節電効果が期待できます。ただし,これらはパフォーマンスと引き換えとなるため,昨日今日の思いつきで行うのではなく,事前のトレンドを分析し,きちんと計画たてて実行し,その後もウォッチする必要があります。

メモリに関しても,動作電圧に1.5V対応のものと1.35V対応のものがあり,それぞれでできることできないことがあります。またCPU,メモリを問わず設定はBIOSなどの画面から行うことが多く,各メーカからの資料などを参照する必要が生じます。

また,OS(Redhat Enterprise Linuxでは「cpuspeed」など)やハイパーバイザー(VMwareでは「構成」⁠-⁠電力管理」など)でも場合によっては省電力設定を行うことができますので,適用可能かどうか調査してみるのはいかがでしょうか?

著者プロフィール

高岡将(たかおかすすむ)

大手金融,独立系SIerにて気がつけば計18年以上のキャリアを重ねる。バランス感覚に長け,インフラ/アプリ,プレイヤ/マネージャなど関係なくこなし,「いそうだけどいないタイプ」と評価される。

仕事以外では,自転車,ジョギング,サックス等を趣味にし,密かに「エンジニアと健康」についてダイエット成功論の連載を企む。

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