Tales of Brave Cat

Chapter 11 ふるさとの(うた

王女エラを救うには、魔術師ラトスを倒すしかありません。しかし、三つの秘宝で正気を取り戻した王様にも、そして長老にも方法はわかりません。悲しみの中、旅人フェリスが街を歩いていると、道端で吟遊詩人リネが詩(うた)を口ずさんでいました。それは、懐かしい故郷の子守唄です。フェリスはその詩の中に鍵となる言葉があることを悟りました。

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登場人物

旅人 フェリス

旅をしながら各地に巣食う悪者を退治している若者。彼を勇者と呼ぶ人も多く、これまで国王の座を譲ろうとした王もいたが、ひとつの地にとどまることを嫌い旅を続けている。


魔術師 ラトス

数々の魔法を自在に操り、これまでも幾多の王国を滅ぼしている。今回この王国に目を付けたが、王様の知恵と人望により退けられていた。そのような折、王様の人望を逆手に取ることができる強力な力を手にする。


王様 ハイラ

この国の平和を守ってきた王様。賢く、国民からの信頼も厚い。人々を愛し、すぐに信じてしまうやさしい性格で、とくに一人娘である姫を溺愛する様子は国の名物にもなっていた。しかし、その性格が魔術師 ラトスに付け入る隙を与えてしまう。


長老 キニクシス

王国ができあがるはるか前から王国外れの森深くに住む長老。世界のさまざまな伝承を識り、歴代の王も王国が危機を迎えるたびにその叡智を求めて長老のもとを訪れた。


地上守護隊隊長 キャニス

王様に忠誠を誓い、幾多の脅威から王国を守ってきた。その栄誉を讃え⁠三獣士⁠の一人として数えられている。ハチメカを自由に乗りこなし、その針を巧みに使った攻撃により、数々の強敵を撃退してきた。


海域守護隊隊長 パグロ

“三獣士⁠の一人。手先の器用さは王国一で、操作がとくに難しいタコメカを、まるで自分の手足のように操る。楽観的な性格だが鋭い観察眼を持ち、今回の王様の変化も即座に感じ取り、旅立ちの準備を進めていた。


空中守護隊隊長 ファシア

三人目の⁠三獣士⁠⁠。危険を顧みない勇敢な性格。遥か昔に異星人がやってきたという言い伝えが王国に残っており、異星人がこの星に降り立ったときに着ていたとされる機械が保管されていた。それを利用して宇宙に行くという危険な役割をファシアがかってでた。


番人 フォルディア

魔術師 ラトスを守る番人。自らの体を改造することで絶大な力を手に入れた。これまで数々の戦士が立ち向かったが、誰も傷ひとつつけることができず、人々には「無敵の番人」として恐れられている。


王女 エラ

王様 ハイラの一人娘。その美しさは歴代の姫の中でも随一と言われている。心優しい父に育てられた影響か、人々を思いやる、澄んだ心を持っている。王様の異変に最初に気付いたのも彼女で、国を救う勇者の出現を教会の女神像にずっと祈り続けていた。


吟遊詩人 リネ

各地を転々と旅する吟遊詩人。気まぐれで食いしん坊で、いつも大好物のどんぐりを腰につけている。一方、その演奏と詩声はとても美しく、聴いた人の病気やけがを治癒するという噂もある。旅人フェリスと同じ国で生まれ、国に古くから伝わる詩を奏でることが多い。

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