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第4回 集積率がカギ,データセンターに最適なサーバ選びの視点

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本連載では,システム構築におけるハードウェア選びのポイントを解説してきました。最終回では,特にデータセンターで利用するサーバーにおいて,どういった点に注意して選定を進めるべきかを紹介します。

データセンターの利用コストを大きく左右する集積率

IaaSやPaaS,SaaSといったクラウドサービス,あるいは多くのサーバーを利用するソーシャルゲームにおいて,建物が堅牢でUPSなどの設備も充実しているデータセンターは,サービスの安定運用を実現する上で必要不可欠なものとなっています。また一般の企業においても,サーバー運用負担の軽減や災害対策の一環として,データセンターが活用される例が増えてきました。

このデータセンターを利用する際,設置するサーバーによってコストは大きく変わります。通常データセンターはラック単位でスペースを借りることができ,そこにサーバーやネットワーク機器,ストレージなどをマウントして運用することになります。借用するラックの数が増えれば当然コストに跳ね返るため,1ラックでどれだけ多くのサーバーを運用できるか,つまり集積率を高められるかどうかがサーバー選定のポイントになるわけです。

こうしたニーズに要望に応えられるサーバーとして,サードウェーブテクノロジーズが提供しているのが「ExPrime Server R-280-HW」です。大きな特長となっているのが,一般的な1Uサーバーの半分の奥行きしかない,サードウェーブテクノロジーズが独自に設計したシャーシを採用している点です。

サードウェーブテクノロジーズが販売する「ExPrime Server R-280-HW」⁠奥行きを一般的なラックマウントサーバーの半分に抑えることでラックの集積率を高めることを可能にしている

サードウェーブテクノロジーズが販売する「ExPrime Server R-280-HW」。奥行きを一般的なラックマウントサーバーの半分に抑えることでラックの集積率を高めることを可能にしている

ExPrime Server R-280-HWでは,奥行きを半分にすることでラックの前後にサーバーを配置することを可能にしており,これによって1Uのスペースに2台設置することができます。特に多数のラックを利用するクラウドサービスベンダーなどにおいては,こうしたメリットが意味するところは大きいと言えるでしょう。

テーラーメイド感覚でカスタマイズが可能

柔軟なカスタマイズが可能であることも,ExPrime Server R-280-HWの大きな特長となっています。最大32GBのメモリを搭載できるほか,2.5インチディスクを2台組み込むためのスペースがあり,オンボードのSATAインターフェイスにSSDを接続して使うといったことが可能です。特にサーバーに直接ストレージを内蔵するDAS環境で,コストを抑えてパフォーマンスを高めたいといった際に,オンボードのSATAインターフェイスとSSDを組み合わせて使えるのは便利でしょう。

なおオプションでロープロファイルのPCI-Expressスロットを1基増設することが可能となっているため,たとえばRAIDカードとSASインターフェイスのディスクを組み合わせて使いたいといったニーズにも対応します。このようにExPrime Server R-280-HWでは,ハーフサイズの1Uサーバーでありながら様々なストレージ構成が可能なことも魅力となっています。

チップセットとして採用しているのはIntel C204チップセットで,これに組み合わせるCPUはIntel Xeon E3-1200番台からIntel Core-i3まで13種類ものラインナップの中から用途に応じて選択できます。この環境におけるアイドル時の消費電力はわずか38Wであり,低消費電力であることも見逃せません。さらに従来のCPUと比べ,同じ消費電力でも約30%のパフォーマンスアップを実現しています。

データセンターで提供されているラックには最大供給電力が設定されているため,ラック内で利用するサーバーの消費電力が供給電力を超えないように注意する必要があります。たとえラックに空きがあっても,供給電力以上のサーバーを運用することはできないのです。つまりExPrime Server R-280-HWは,奥行きが短いハーフサイズの筐体を採用しているというだけでなく,消費電力量の観点からもラックを有効に活用できるサーバーになっているというわけです。

株式会社サードウェーブテクノロジーズ
営業部東京営業課課長代理
営業第一グループ グループ長
塚本丈英氏

株式会社サードウェーブテクノロジーズ 営業部東京営業課課長代理 営業第一グループ グループ長 塚本丈英氏

ラックマウントサーバーは現在様々なハードウェアベンダーから提供されていますが,基本的には事前にスペックなどが決まった"既製品"であり,自社の用途にピタリとはまるサーバーを見付けるのは容易ではないでしょう。しかしサードウェーブテクノロジーズのサーバーであれば,自作PCのようにテーラーメイド感覚でカスタマイズを依頼することが可能です。こうした点も,多くのクラウドサービスやソーシャルゲームで同社のサーバーが使われている理由となっています。

このようにサーバー選定には様々なポイントがあるため,単純にスペックだけを比較して導入する製品を決めてしまうと,後々大きなトラブルを招くことにもなりかねません。選定にあたっては,サーバーの用途やそこで求められるパフォーマンスに加え,データセンターで利用するのであればラックに対する集積度やサポートなど,多面的に考えるべきです。

ただ,用途や求められる性能などが分かっていても,数あるサーバーのどれが自分たちのニーズに合致しているのかを判断するのは容易ではありません。こうしたハードウェアの選定やサポートの課題の解決において,サードウェーブテクノロジーズは力強い味方になってくれるでしょう。

著者プロフィール

川添貴生(かわぞえたかお)

株式会社インサイトイメージ代表取締役。企業サイトの構築及び運用支援のほか、エンタープライズ領域を中心に執筆活動を展開している。

メール:mail@insightimage.jp

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