Ubuntu Weekly Recipe

第15回 デスクトップのカスタマイズ(4):ウィジェットの導入

この記事を読むのに必要な時間:およそ 3.5 分

screenletsをウィジェット・レイヤで使う

デスクトップに常駐させて利用する他に,screenletsはMac OS XのDashboardのように,ホットキーを押下することで表示/非表示を切り替えて利用することができるようになっています(ウィジェット・レイヤと呼ばれます)⁠

この機能は3D Desktop(Compiz)を利用して行います。設定のために,下記のコマンド(もしくはSynaptic)でCompizConfig設定マネージャをインストールしてください。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install compizconfig-settings-manager 

CompizConfig設定マネージャは,⁠システム]⁠⁠設定]⁠⁠Advanced Desktop Effects Settings]に登録されます。これを開き,⁠ウィジェット・レイヤ」プラグインを有効にしてください。ウィジェット・レイヤは通常のデスクトップにオーバーレイ表示されるもので,デフォルトでは[F9]キーで呼び出すようになっています(おそらく[F12]に割り当て直すのがよいでしょう)⁠

図6 ウィジェット・レイヤの設定

図6 ウィジェット・レイヤの設定

さらにScreenlets Managerで,ウィジェット・レイヤに登録したいscreenletsを起動し,ウィジェットの設定で[Window]⁠⁠Widget]にチェックを入れます(Widgetにした瞬間に画面から消えますが,⁠F9]でウィジェット・レイヤを呼び出すことで画面に復帰させることができます)⁠

また,Keep Belowにしてしまうと既存のウインドウの陰に隠れてしまいますので,ウィジェット・レイヤで利用する場合,⁠Window]設定は,⁠Widget]⁠Stiky]⁠Keep Adove]としておくことが必要です。

既存のアプリケーションをウィジェットとして扱う

ウィジェット・レイヤに配置するアプリケーションは,screenletsに限りません。通常のアプリケーションであっても配置することが可能です。

例として,端末(gnome-terminal)をウィジェット・レイヤに配置する手順を紹介します(なお,既存のウィジェットの中にはターミナル機能をもったものもありますので,場合によってはそちらを利用した方が便利かもしれません)⁠

設定は手順を追って行う必要があります。まず最初に,gnome-terminalの新しいプロファイルを作成しましょう。端末を起動したら,⁠編集]⁠⁠プロファイル]とたどり,⁠新規]ボタンをクリックして新しいプロファイルを作成します。プロファイル名はembeded-terminalとしてください。

このプロファイルで,次の設定を行います。まず「全般」タブで[新しい端末の中にメニューバーをデフォルトで表示する]という設定項目がありますので,これをオフにします。さらに,⁠初期タイトル」「embeded-terminal」⁠⁠動的にセットするタイトル」には「初期のタイトルと入れ替える」を選択しておきます。また,⁠スクロール」タブで,⁠スクロールバーの位置」「無効にする」にし,スクロールバーが表示されないようにしておきましょう。

このときあわせて,端末が画面の縦サイズに合うように,サイズを調整しておいてください。

次に,Compiz側の設定を行います。CompizConfig設定マネージャを開き,⁠Windows Decoration」設定を開きます。この設定の「Decoration Windows」項目に,⁠!title=embeded-terminal」と入力します。これにより,先ほど設定したプロファイルの端末には,タイトルバーが表示されなくなります。

図7 Decoration Windowsの設定

図7 Decoration Windowsの設定

ここまでの設定を行ったら,あらためて,このウインドウをウィジェットとして登録しましょう。CompizConfig設定マネージャの,ウィジェット・レイヤ設定画面を開きます。この「動作」タブにある[ウィジェット・ウインドウ]設定に,⁠title=embeded-terminal」と入力します。入力すると先ほど設定したターミナル画面が消える(ウィジェット・レイヤに収納される)るはずです。⁠F9]キーでウィジェットレイヤを呼び出すと,先ほどのターミナルが表示されるでしょう。これで端末がウィジェットとして扱えるようにになりました。

こうして作成した端末を自動起動するためには,⁠セッション」を用いて,さきほど指定したembeded-terminalプロファイルを呼び出すようにします。まず,適切なサイズを確認するため,通常の端末で以下のように入力し,サイズや表示位置を指定した状態で端末を起動します。--geometry以降の引数は,順に幅x行+画面上の位置,となっています。筆者の環境では,幅80・42行・181ピクセル左,というのがちょうど良かったため,次のように指定しました。

$ gnome-terminal --window-with-profile=embeded-terminal --geometry=80x42+181

こうして指定した端末は,ウィジェット・レイヤ上で,次のスクリーンショットのように表示されるようになります。

図8 ウィジェット・レイヤで表示される端末

図8 ウィジェット・レイヤで表示される端末

このままではログインしなおすと設定が失われてしまいますので,⁠システム]⁠⁠設定]⁠⁠セッション]「新規」ボタンを押し,⁠gnome-terminal --window-with-profile=embeded-terminal --geometry=80x42+181」などとして登録しておき,ログインごとに自動起動するようにします。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

コメント

コメントの記入