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第17回 デスクトップのカスタマイズ(5):3Dデスクトップの設定例

この記事を読むのに必要な時間:およそ 3 分

Ubuntuの魅力のひとつに,インストール直後から3Dデスクトップが機能する,という点があります。しかし3Dデスクトップは設定の幅があまりにも広すぎ,何をどう設定すれば良いのか分からなくなってしまいがちです。

そこで今回は,筆者が利用している設定内容を紹介します。10分程度の設定作業で,ある程度快適な操作性を手に入れることが出来ると思います。

準備作業

3Dデスクトップの設定を行うには,いくつか準備が必要になります。以下の項目を抜かさずに作業するようにしてください。

前提条件

作業の前に,お使いのUbuntu環境が8.04であることを確認してください。今回の設定は全面的に8.04のパッケージ構成に依存していますので,それ以前のUbuntuでは追加でリポジトリの追加等を行う必要があること,Compizの複雑なバージョンアップが必要になることから,今回は扱いません。また,3Dデスクトップの設定ですので,当然ながら3Dデスクトップが動作している環境が必要になります。

必要なパッケージのインストール

最初に,設定に必要になる各種パッケージのインストールを行います。[システム][システム管理][Synaptic パッケージ・マネージャ] から,fusion-icon・emerald・compizconfig-settings-managerをインストールするか,以下のコマンドを実行します。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install fusion-icon emerald compizconfig-settings-manager

これらのパッケージは,3Dデスクトップ関連の設定を通知領域に表示させるためのアイコン(fusion-icon),ウインドウのデコレータ(枠)を,3Dデスクトップの機能を生かしたものにするソフトウェア(Emerald),3Dデスクトップの詳細設定を行うためのマネージャ(compizconfig-settings-manager)です。

Emeraldの有効化

次に,fusion-iconの自動起動の設定と,ウインドウデコレータのEmeraldへの切り替えを行います。

最初に端末から,バックグラウンドでfusion-iconを起動し,さらにdisownで起動した端末から切り離します。

このとき,必ずバックグラウンドで起動させてください。通常通り起動した上で,「Ctrl+Zでサスペンドした上でbgでバックグラウンドジョブへ回す」などということをすると,システムがフリーズします(単純な話で,fusion-iconから各種Window Managerが起動され直すので,fusion-iconがサスペンドした時点でキーボード・マウスイベントが処理されなくなるため,あらゆる操作を受け付けなくなってしまうのです)。また,Ctrl+Cで強制的に中断することも勧められません。必ずバックグラウンド起動した上で,disownで切り離すようにしてください。

$ fusion-icon &
$ disown

fusion-iconを起動すると,通知領域に青色の四角が表示されるようになります(図1の,無線LANアイコンの左にあるものがそれです)。

このアイコンを右クリックし,[Select Window Decolator][Emerald]と選択すると,ウインドウ・デコレータがEmeraldに切り替わります。

図1 Emeraldへの切り替え

図1 Emeraldへの切り替え

この設定は基本的には永続するものですが,念のためfusion-iconがログイン時に自動的に起動するように設定します。[システム][設定][セッション]とたどり,「自動起動するプログラム」タブで,[追加(A)]を選択し,名前・コマンドの両方にfusion-iconと入力します。

ここまでの設定が完了したら一度ログアウトして再ログインし,自動的にfusion-iconとEmeraldが起動するようになっていることを確認してください。

3Dデスクトップの設定

以下の設定は,最初に[システム][設定][外観の設定]「視覚効果」タブで,「追加効果」を選択した状態を起点にしています。

最初に上記の設定を行ってから[システム][設定][Advanced Desktop Effects Settings](これがcompizconfig-settings-managerの実体です。以下ではCCSMと表記します)を開いて設定を行ってください。

図2 Advanced Desktop Effects Settings

図2 Advanced Desktop Effects Settings

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

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