Ubuntu Weekly Recipe

第22回  PDFの活用:PDFプリンタ・pdftk

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Ubuntu 7.10から,インストール直後からPDFプリンタを利用できるようになりました。今回は,Ubuntu上でPDFを活用するレシピをお届けします。

PDFプリンタについて

Ubuntu 7.10からはデフォルトのプリンタとしてPDFプリンタがインストールされています(cups-pdf)。

図1 インストールされているPDFプリンタ

図1 インストールされているPDFプリンタ

通常のプリンタへの印刷と同じように,[印刷]を実行することで,~/PDF/以下にPDFファイルが生成されます。

図2 印刷ダイアログ上でのPDFプリンタ

図2 印刷ダイアログ上でのPDFプリンタ

このままではGUI経由で扱う際に不便なので,以下のコマンドを実行し,デスクトップ上にシンボリックリンクを張っておくのが良いでしょう。

$ cd ~/デスクトップ
$ ln -s ../PDF PDF

図3 デスクトップ上にある"PDF"ディレクトリ

図3 デスクトップ上にある

Adobe Readerのインストール

生成されるPDFファイルはGhostscript由来のもので,Adobe Acrobatから生成したPDFに比べると文字やレイアウトに崩れが見られることもありますが,おおむね満足できる品質のはずです。こうして生成されたファイルをWindows環境などとやりとりする場合,事前に表示品質の確認をしたい場合もあるでしょう。

図4 Adobe ReaderでPDFを表示した例

図4 Adobe ReaderでPDFを表示した例

このような場合には,Adobe ReaderのLinux版を利用するのが便利です。インストール方法は2つあります。

まず,Japanese Teamのリポジトリが有効な環境であればリポジトリから簡単にインストールできます。以下のコマンドを用いるか,Synapticからadobereader-jpnをインストールしてください。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install adobereader-jpn

あるいは,[システム][システム設定][日本語版セットアップ・ヘルパ]上で,adobereader-jpnを選択することでもインストール可能です。

また,Linux版Adobe Readerでは内蔵フォントとして小塚明朝・小塚ゴシックが利用されます。もしMSゴシックやMS明朝での印刷結果との互換性が必要であれば,IPAモナーフォントを指定するためのパッケージadobereader-jpn-ipamonafontをインストールしてください。

もう一つの方法は,Adobeのダウンロードサイトから入手する方法です注1)。http://www.adobe.com/go/BPBQNにアクセスすると,オペレーティングシステムがLinuxであることは自動的に認識されますので,[インストーラの選択:]で"Linux - x86(.deb)"を選択してダウンロードしてください。インストールはパッケージファイルをダブルクリックすれば実行できます。

注1)
Japanese Teamのリポジトリに格納されているAdobe Readerのパッケージも,実際には自動的にダウンロードサイトから入手してインストールするためのものです。最終的に利用するバイナリは同じものになります。

PDFからの変換

一度PDFファイルを生成しても,その後,別の形式に変換したいことがあります。通常は元となったファイルが手元にあるはずですので,それほど困難ではありませんが,オリジナルのファイルが見つからないこともあるでしょう(あるいは,他の人が作ったPDFファイルを変換したい,ということも考えられます)。

Ubuntuにはデフォルトで幾つかのコマンドラインツールがインストールされており,これを利用することでPDFファイルを他の形式に変換することができます。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

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