Ubuntu Weekly Recipe

第32回 テキストエディタの利用(1):gedit

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PCを使っていくにあたり,テキストの入力は日常的な作業です。メールの作成やblogなどへの書き込みなどはテキスト入力を行う典型的な場面ですし,プログラミングでキーボードを使わないことはほとんどないでしょう。頻繁にテキスト入力を行われる場合,テキストエディタは欠かせません。今回はUbuntuで使える代表的なテキストエディタと,それに関するレシピをお届けします。

なぜテキストエディタが必要なのか?

テキストエディタに関するレシピを紹介する前に,どうしてテキストエディタが必要なのかについて触れておきます。

単にテキストを入力する,という点で見れば,ワープロ系のソフトウェア,つまりUbuntuでいえばOpenOffice.org Writerや,Windows環境でのMicrosoft Wordでも同じようなことが可能です。しかも,ワープロソフトウェアであれば表や絵を貼り込んだり,段落ごとにスタイルを適用したりすることができます。こうした点を考えれば,テキストエディタは劣ったワープロソフトウェアに過ぎません。自然言語の入力以外の場面,たとえばプログラミングをみても,EclipseやVisual StudioといったIDE(統合開発環境)の方が,コード補完や,デバッグのための逐次実行といった面で遙かに優秀です。

しかし,テキストエディタ愛好者は確実に存在しています(筆者も含む)。テキストエディタを利用する理由の一つは,ワープロやIDEと異なり,軽快に入力できることです。図1はテキストエディタ(Kate)とOpenOffice.org Writerで同じ文書を開いた状態で,システム・モニタ([システム][システム管理][システム・モニタ])でメモリ消費量を確認しています。

図1 OOo WriterとKate

図1 OOo WriterとKate

全く同じ文書を開いた状態でも,OpenOffice.org(soffice.bin。上から4番目にあります)と,Kate(表示されている中では一番下にあります)を比べると,約3倍のメモリ消費量の差があります。ハードウェア的なリソースの消費がすべてではありませんが,体感的な性能も大きく異なり,Kateでの入力の方が軽快に行えています。

また,テキストエディタのもう一つの魅力は,細かなカスタマイズ性です。カスタマイズの実際については今回のレシピで紹介していきますが,カスタマイズ性も軽快な入力も,実際に触ってみないと便利さが分かりません。

いつも以上に実際にレシピを試してみて頂くのが良いと筆者は考えます。

geditの利用

geditは,Ubuntuの標準環境で用意されているテキストエディタです。[アプリケーション][アクセサリ][テキスト・エディタ]から利用することができます。起動すると図2のような画面が表示されるはずです。

図2 gedit

図2 gedit

OS標準のテキストエディタということで,Windowsでのメモ帳のような,「本当にテキストを入力できるだけ」のエディタを想像してしまいがちですが,geditには多くの機能が内蔵されていますし,プラグインで機能を拡張することも可能です。デフォルトではできるだけ機能が少ない状態で利用できるように設定されていますが,[編集][設定]でカスタマイズを行うことで,メモ帳とは比べものにならないほど多くの機能を利用できます。

どのような機能があるのかざっと確認するために,gedit上で[ヘルプ]を開き,「プラグイン」ページを表示してみてください図3)。

図3 geditのプラグイン

図3 geditのプラグイン

それではgeditの各機能を見ていきましょう。

カーソルのある行を強調表示する・行番号の表示

テキストエディタは文字を入力するためのものですから,カーソル(キャレット)がどこにあるのかが非常に重要です。大量のテキストを入力していくと,現在カーソルがどの行にあるのかが分からなくなってしまい,時間を無駄にしてしまうこともありえます。

このような事態が起こらないように,大抵のテキストエディタではカーソルがあるかを分かりやすくするため,カーソルのある行の背景色を変更することができます。

[編集][設定]から,「カーソルのある行を強調表示する」にチェックを入れることで,図4のように強調表示を行うことができます。

図4 カーソル行の強調表示

図4 カーソル行の強調表示

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

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