Ubuntu Weekly Recipe

第36回 ターミナルソフトウェアにこだわる(1)

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ウインドウを分割するTerminator

一つ目のTerminatorLaunchpad上で開発されているソフトウェアで,⁠1ウインドウ内で複数のターミナルを利用する」ことを中心に設計されています。

Ubuntu 8.04以降であればUniverseに収録されていますので,そのままインストールを行うこともできますが,最新版を利用するためにPPAを利用した方が良いでしょう。PPAを利用するためには,/etc/apt/sources.list.d/terminator.listに以下の内容を記述します。gksu gedit /etc/apt/sources.list.d/terminator.listとして以下の内容を貼り付けてください。

deb http://ppa.launchpad.net/gnome-terminator/ubuntu hardy main restricted universe multiverse

Ubuntu 7.10を利用している場合も利用可能です。この場合は以下のように記述します。

deb http://ppa.launchpad.net/gnome-terminator/ubuntu gutsy main restricted universe multiverse

追加後,以下の操作でインストールします。もしくはSynapticで[再読込]を行った上でTerminatorパッケージをインストールしても構いません。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install terminator

インストール後,⁠アプリケーション]⁠⁠アクセサリ]⁠⁠Terminator]から起動することができます。見た目は通常のgnome-terminalと同じですが,次のような操作を行うことができます図5)⁠

GNU Screenでもターミナル画面を分割して利用することができますが,おそらく普通のユーザにとってはこちらの方が使いやすいでしょう。マウスに触れずに生活したい,というキーボード愛好家の方にお勧めです。

  • Ctrl+Shift+O:横に分割します。
  • Ctrl+Shift+E:縦に分割します。
  • Ctrl+Shift+N/P:分割したウインドウ間を移動します。
  • Ctrl+Shift+カーソル:分割されたウインドウのサイズを調整します。
  • Ctrl+Shift+S:スクロールバーの表示/非表示を切り替えます。
  • Ctrl+Shift+F:ターミナルに表示された文字列を検索します。
  • Ctrl+Shift+Z:分割したウインドウのみ表示します。もう一度操作すると元に戻ります。
  • F11:全画面表示にします。もう一度操作すると元に戻ります。

図5 Terminator

図5 Terminator

Terminatorの共存

さて,もう一つのTerminatorの紹介を,と進めたいところですが,二種類のTerminatorを同時に利用する場合,そのままでは上手くインストールすることができません。

インストールを行っても図6のように,インストールに失敗するはずです。

図6 インストール失敗

図6 インストール失敗

これはソフトウェア名が同じであることによって,幾つかのファイルが同じ場所にインストールされてしまうためです。

以下の操作を行い,待避場所を作ることで重複してインストールされることを防ぐ必要があります。

$ sudo dpkg-divert --package terminator --add --rename --divert /usr/share/applications/terminator_term.desktop /usr/share/applications/terminator.desktop
$ sudo dpkg-divert --package terminator --add --rename --divert /usr/share/man/man1/terminator_term.1.gz /usr/share/man/man1/terminator.1.gz
$ sudo dpkg-divert --package terminator --add --rename --divert /usr/bin/terminator_term /usr/bin/terminator

Terminal.appに似たTerminator

もう一つのTerminatorは,Mac OS XのTerminal.appに似た操作感のソフトウェアです。

最大の特徴は,JAVAで書かれているためほとんどのOSで利用することができることです(Ubuntu以外のUnixライクOSはもちろん,Windows上でも利用することができます)⁠複数のOSを並行して利用する場合,このターミナルを中心にすると違和感を減らすことが出来るでしょう。

インストールは(もうひとつのTerminatorをインストールしているなら,前出の操作を行った上で)次のように行います。

まず,配布元から「Linux x86 .deb」もしくは「Linux x64 .deb」パッケージをダウンロードします。ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとインストールが行えますので,そのままインストールします。

こちらのTerminatorの動作にはJAVA5が必要ですので,次のコマンドでJAVAの実行環境をインストールします。

$ sudo apt-get install sun-java5-jre 

インストール後は,⁠terminator_term」と入力することで起動できます図7⁠もう一つのTerminatorと共存させていない場合は「terminator」で起動できます)⁠

図7 Terminator

図7 Terminator

そのままではフォントの表示がやや微妙ですので,⁠Preferences]を開いてフォントの設定を行うと良いでしょう。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。