Ubuntu Weekly Recipe

第39回 フォントの活用

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UbuntuなどのGUI環境では,画面表示に用いるフォントも重要な要素です。今回はUbuntu環境でTrueTypeフォントを活用するためのレシピをお届けします。

フォントパッケージの利用

Ubuntuでは,各種のTrueTypeフォントは「ttf-*」という名称でアプリケーションと同じようにパッケージングされており,簡単にインストールすることができます。インストール直後の状態で利用できるフォントについてもこうしたパッケージによって提供されています。

フォントの検索はいくつかの方法があります。

1つはaptインターフェースをコマンドラインから利用する方法です。通常の検索にはapt-cache searchを用いますが,フォントの検索を行う場合は以下のように「--names-only」を指定し,パッケージ名だけにマッチするようにすると良いでしょう。

apt-cache search --names-only 'ttf-'

Synapticを用いる場合は,検索ダイアログで「検索対象」「名前」のみに指定した状態で検索を行ってください図1)。

図1 Synapticでの名前のみでの検索

図1 Synapticでの名前のみでの検索

たとえば,スクリーンショットでウインドウのタイトルに使われているのはttf-dejavu-extraパッケージに含まれる「DejaVu Sans Condensed Bold」です。DejaVu Sansフォントは最低限の構成(ttf-dejavu-core)がデフォルトでインストールされていますが,ttf-dejavu-extraパッケージを導入することで追加のバリエーションを利用することができるようになります図2)。

図2 ttf-dejavu-extra

図2 ttf-dejavu-extra

残念ながら無償で利用できる日本語フォントはそれほど多くありませんが,以下のように検索することで大まかな一覧を得ることができます。

$ apt-cache search --names-only 'ttf-' | egrep -i Japanese

なおttf-konatuなど,上記のコマンドで表示されるもの以外にも日本語フォントは存在します。

また,Ubuntuではttf-ubuntu-titleというパッケージが用意されています。このパッケージにはアルファベット小文字しか用意されていませんが,Ubuntuのロゴなどに利用されるものです。機械があれば使ってみると良いかもしれません図3)。

図3 ubuntu-title

図3 ubuntu-title

Debianのソースパッケージの流用

Ubuntuのパッケージの大半はDebianの成果を利用しています。Debianのパッケージをそのまま利用できるわけではありませんが,バイナリ互換性はありませんが,リビルドすることで流用することができます。第16回で紹介したように,apt-get source --compileを利用することでパッケージをコンパイルして利用できます。Debianには存在するもののUbuntuでまだ利用できないパッケージについては,この方法で簡単にインストールすることができます。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

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