Ubuntu Weekly Recipe

第49回 NetBookを使いこなす(1):USBメモリからのインストール・RTL8187SEの利用

この記事を読むのに必要な時間:およそ 3 分

エンドユーザにとっては非常にありがたいことに,現在のPC市場では「NetBook」と呼ばれる小型ノートPCを,4~6万円程度で入手できます。これらはに画面が小さい,現在のメインストリーム相当のPCからするとパフォーマンスが低いといった制約もありますが,充分に実用的なPC環境です。

今回から何回かに分けて,「NetBookを使いこなす」ためのレシピをお届けします。

Prime Note Cartina UM

今回筆者がこのレシピを書くのに利用したのは,株式会社サードウェーブが販売しているPrime Note Cartina UMの初期モデル(英語キーボードモデル)です。以下の文では「Cartina UM」としています。

この製品は,現在Web限定モデル(日本語キーボードモデル)のLinuxプリインストールが35,000円程度で入手できます。NetBookの中でもDell Inspiron Mini 9と並んで最安値クラスでありながら,HDD搭載による大容量ストレージなど,性能は他のNetBookに比べてもほとんど見劣りしません。バッテリの保ちこそ2時間程度と短めであることと,NetBookに共通する問題である「画面が狭い」ことを割り切れるのであれば,1.1kgの軽量ノートPCを安価に入手できます。

このCartina UMはおそらくFoxconn(Hon Hai Precision Industry)の製品である「QBook」で,出荷時点ではFoxconn独自のLinuxディストリビューションである「fos注1)」を搭載しています。

製品付属のCDにはWindows XP用のドライバが同梱されていますが(手元にWindowsのライセンスが余っている人が使う,といった想定と思われます), 「無償で利用できる,Windowsの代わりになるOS」として,Ubuntuに入れ替えて使ってしまいましょう注2)。

なお,NetBookの多くは,日本国内ではWindowsなしのモデルを入手することが困難です。こうしたLinuxモデルやOSなしモデルを利用することで,廉価に「使いやすい」環境を手に入れることができるでしょう注3)。

今回はこのマシンにUbuntuを導入し,「快適」に利用するためのカギとなる設定を行います。

注1)
現在のfosはFedora 8ベースと思われます。デフォルトのままでは日本語入力に問題がある・Compizも無効に設定されている等の問題があり,ハードウェアの性能を完全に生かしたデスクトップ環境ではありません。
注2)
このハードウェアには光学ドライブありません。このため後述の通り,何らかの方法でSDカード・USBメモリなどのインストールメディアを作成するか,USB外付けの光学ドライブ,もしくはネットワークインストールを行えるようにインストールサーバを構築する必要があります。
注3)
今後のロット変更等でUbuntuのインストールに困難が生じる可能性はありますが,メーカー・編集部ならびに筆者はそうした問題への対応は行えませんのでご了承ください。

Prime Note Cartina UMへのUbuntuのインストール

Cartina UMへのUbuntuのインストールは,光学ドライブを持っていれば簡単に行うことができます。

Desktop CDからLiveCD環境を起動し,通常通りインストールを行うだけです。

ただし,画面の「縦」の解像度が600しかないため,一部のダイアログの下部が切れてしまいます。このような場合は「Altキーを押しながらウインドウをクリックしてドラッグ」もしくは「[Alt]+[Space]を押してウインドウメニューを表示させ,移動(M)を選択」してダイアログを上下に動かしてボタンを押下します。

光学ドライブがない場合

もしUSB接続の光学ドライブをお持ちでない場合,Ubuntu 8.10ではUSBメモリを利用してインストールすることが可能です。他のPC上でUbuntuのDesktop CDを起動し,「Create a USB startup disk」をクリックしてUSBメモリにインストーラを導入します図1)。

図1 システム→システム管理からUSB Startup diskの作成を起動

図1 システム→システム管理からUSB Startup diskの作成を起動

「Make USB Startup Disk」というダイアログが表示され,USBメモリへLiveCD環境を転送することができます(図2)。

図2 Make USB Startup Disk

図2 Make USB Startup Disk

こうして作成したUSBメモリをCartina UMへ接続してインストールを行ってください。

なお,ここで作成したUSBメモリにはデータ保存領域を作成しておくこともできます。「Stored in reserved extra space」で容量を増減させることができますので,もしUSBメモリだけでUbuntu環境を作成したい場合は,USBメモリの容量いっぱいまで保存領域を確保しておくと良いでしょう。

また,USBメモリに作成してあるファイルシステムによっては,「Make USB Startup Disk」がクラッシュしてしまい,正常に作成が行われないこともあるようです。このような場合は[設定][システム設定][パーティション・エディタ]を用いて,USBディスクFAT32のパーティションを一つだけ作成した上で,USBメモリを一度抜き差ししてみてから試してみてください。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

コメント

  • インストールができません

    USBメモリーへ上記のとおりLiveCD環境(日経winPC付属していた)から作成しました。
    特にエラーはなく、completeと出ました。
    このUSBをCartinaUMに接続しました。
    USBからの起動しようとするとmissingOSといったメッセージがでます。
    fosを起動した状態からUSBをさし、インストールするのですか?USB内のファイルからインストールはできないのでしょうか?windowsのようには。。。
    素人質問ですいません。
    教えてください。

    Commented : #1  オシマール (2009/01/11, 10:45)

コメントの記入