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第63回 Sylpheedを使用する:機能活用編

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前回に引き続き,Sylpheedを紹介していきます。ここでメールの送受信など基本的な解説をしてもしかたがありませんので,実際に使用する際に便利な機能,あまり知られていない機能,独特の機能を独断と偏見でお送りします。

ソート

大量のメールを捌く必要がある場合,メールのソートを工夫して俯瞰すると格段に効率が上がります。ソートはまずスレッド表示のあるなしを選択し,ソートしないを含む12種の方法を選択し,さらに昇順降順も選択します。選択のパターンは2×12×2で48パターンから選択できることになるわけです※1)。

筆者が常用しているのはスレッド表示あり,ソートはスレッドの日付順,降順です。

[表示]-[スレッド表示]でスレッド表示の有無を,あとの設定は[表示]-[ソート]から行ってください。

※1
宣伝ではしばしば使用されますが,意味のない数字です。

振り分け

Sylpheedの振り分け機能は強力で,筆者が気に入っている機能です。特にメーリングリストを大量に購読している方にオススメです。

多くの場合,メーリングリストのヘッダには[List-ID]というものがついており,これをキーに振り分けをすると便利です。Sylpheedではこれがある場合,優先して使用してくれます。具体的には,振り分けたいメールを選択し,[ツール]-[振り分けルールを作成]-[自動](あるいは振り分けたいメールを右クリックし,[振り分けルールを作成]-[自動])をクリックします。これで[List-ID]がある場合はこれを認識し,キーとして使用します。

もちろん[List-ID]がない場合でも振り分けルールは柔軟に作成でき,ヘッダ,ToやFromのメールアドレスから本文に含まれる単語まで,あらゆる要望に応じられるようになっています。振り分け後のアクションは[移動]が基本になりますが,それ以外にも設定可能ですし,移動やコピーなどの先にフォルダがない場合も,[フォルダの選択]で[新規]をクリックすればすぐに作成することができます。以前のSylpheedでは事前にフォルダを作成する必要があったので,使い勝手が向上していることになります。

振り分けの設定が終わったら,[ツール]-[フォルダの中のすべてのメッセージを振り分け]を実行し,これまでに受信したメールの振り分けを行ってください。

図1 uimのメーリングリストの振り分けルール例

図1 uimのメーリングリストの振り分けルール例

アドレス帳

アドレス帳は[ツール]-[アドレス帳]か,[受信]や[全受信]などがあるアイコンの右端をクリックすると起動します。

登録自体は,登録したいアドレスのあるメールを開き[ツール]-[差出人をアドレス帳に追加]をクリックし,アドレス帳を起動すると簡単です。最低限必要なメールアドレスを登録するフォルダの指定と,[表示名]と,[メールアドレス]を決定して[OK]をクリックすると登録されます。

使用する場合は,アドレス帳を起動して送信先のアドレスを指定し,[宛先]などをクリックすると新しいメールが作成されます。あるいは,新しいメールを作成して[宛先]などでメールアドレスの一部分を入力しTabキーを押すと,登録されているメールアドレスが表示され,そこから選択することも可能です。

他にもLDAPやCSVファイルからインポートが可能であったり,グループを設定して一括で送付先の設定が可能であったりと,解説しきれない多くの機能があります。

図2 アドレス帳に登録し,メールの新規作成の[宛先]で"i"のあとにタブキーを押し,アドレスを補完した

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検索

Sylpheedには3つの検索モードがあり,すべて[編集]メニューからたどれます。

  • 現在のメッセージ内を検索…現在開いているメールを検索します
  • メッセージを検索…指定したフォルダ内を指定した条件で検索します
  • クイック検索…現在開いているフォルダの本文と差出人を検索します

また,Sylph-searcherという検索専用のツールもあります。ただし,今のところUbuntu用のパッケージは存在しません※2)。

※2
Ubuntu 9.10の頃には使用可能になっているかもしれません。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntu Japanese Teamではパッケージングなどを担当。ほかには日本語入力関連やOpenOffice.org日本ユーザー会コミッティも兼任。

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