Ubuntu Weekly Recipe

第82回 DELL Vostro 1720でUbuntuを使う(後編)

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ネットワークを設定する

Vostro 1720のネットワークは,有線にRTL8111/8168B PCI Express Gigabit Ethernet controller,無線にはIntel Corporation Wireless WiFi Link 5100が使用されています。これらはどちらもインストール直後から使えるようになっており,無線アクセスポイントも自動的に検出されています。DHCPサーバが利用できる環境では,特に何もする必要はなく,ネットワークに接続することが可能です※1)⁠

図5 ネットワークはデフォルトで接続できる

図5 ネットワークはデフォルトで接続できる

筆者の自宅では,DHCPサーバ自身以外の全てのマシンのネットワークをDHCPで設定しています。固定のIPアドレスを付与したい場合は,クライアントのNetwork Managerではなく,DHCPサーバ側にクライアントのMACアドレスを登録し,毎回決まったIPアドレスをリースするようにしています。

この方式のメリットは,使用しているハードウェアが変更されなければ常に同じネットワーク設定が自動的に得られることです。例えばOSを再インストールしても,ネットワークの再設定を行う必要はありません。Live CDで起動した際にも,いつもと同じIPアドレス,ホスト名が割り当てられます。頻繁にOSを入れ替えるテスト用マシン等で,とても重宝しています。

また,本体右側面に無線LANをON/OFFする物理的なスイッチが用意されていますが,Ubuntuの動作中にON/OFFを切り替えてもきちんとデバイスを発見し無線アクセスポイントへ接続してくれます。Ubuntuの動作中にスイッチをONにした際のdmesgの出力は以下の用になりました(MACアドレスは一部伏せています)⁠

[10870.675299] Registered led device: iwl-phy0:radio
[10870.675840] Registered led device: iwl-phy0:assoc
[10870.675856] Registered led device: iwl-phy0:RX
[10870.675868] Registered led device: iwl-phy0:TX
[10870.690535] ADDRCONF(NETDEV_UP): wlan0: link is not ready
[10878.847097] wlan0: authenticate with AP 00:16:01:xx:xx:xx
[10878.849354] wlan0: deauthenticated
[10879.848202] wlan0: direct probe to AP 00:16:01:xx:xx:xx try 1
[10879.851653] wlan0 direct probe responded
[10879.851665] wlan0: authenticate with AP 00:16:01:xx:xx:xx
[10879.853702] wlan0: authenticated
[10879.853714] wlan0: associate with AP 00:16:01:xx:xx:xx
[10879.857838] wlan0: RX AssocResp from 00:16:01:xx:xx:xx (capab=0x411 status=0 aid=3)
[10879.857847] wlan0: associated
[10879.861789] ADDRCONF(NETDEV_CHANGE): wlan0: link becomes ready
※1
もちろん,無線アクセスのためのWPAキー入力は必要です。

デュアルディスプレイ環境を構築する

Vostro 1720には,背面に15pinのアナログVGAコネクタが装備されており,外部ディスプレイを接続することが可能です。ディスプレイを接続したら,⁠システム」⁠ => ⁠システム管理」⁠ => ⁠NVIDIA X Server Settings」と辿り,NVIDIAの設定ツールを起動します。

左のペインから"X Server Display Configuration"を選択し,"Detect Displays"をクリックすると,接続されている外部ディスプレイが検出されます。今回はVostro 1720と同じ解像度を持つ,DELLの2407WFPを接続してみました。

図6 デュアルディスプレイを設定する

図6 デュアルディスプレイを設定する

二つのディスプレイを横に並べ,大きな一つのデスクトップとして使用する(左側の画面の右端と,右側の画面の左端が接続されている状態)ため,"Configure"をクリックし"TwinView"を指定します。また"Display"タブの"Model"で2407WFPを選択したら,"Resolution"で解像度と"Position"で位置を決定します。今回はノート本体の右側に設置するということで,"Right of"を指定しました。

図7 著者のデュアルディスプレイ環境。TwinViewを利用している

図7 著者のデュアルディスプレイ環境

これだけで,3840x1200という広大なデスクトップが実現できました。複数のアプリを重ねずに並べることができるため,資料を見ながら文章を書く,といった用途に効果が期待できます。

アプリケーションをインストールする

UbuntuにはFirefoxやGimpをはじめ様々なアプリケーションが標準で用意されていますが,それでも足りないアプリケーションは存在します。そこで必要なパッケージをapt-getで追加インストールします。ですがその前にJapanese Teamのリポジトリを有効にしておきましょう。Japanese Teamのページに従い,以下のコマンドを端末から実行してください。

もちろん,日本語Remix CDでインストールを行った場合は,本作業は不要です。

wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/jaunty.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
sudo apt-get update

最後に,筆者が追加する主なパッケージを紹介します。

vim

主に端末上で小さなファイルを編集する際に使用するエディタです。

筆者はEmacsが好きですが,設定ファイルやコミットログなどを端末で編集する場合はvimを使っています。Fedora等では標準でこのvimがインストールされていますが,Ubuntuの場合,標準でインストールされているviはvim.tinyです。そこでいわゆる"vim"を使いたい場合は,このパッケージを導入する必要があります。

著者プロフィール

水野源(みずのはじめ)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。理想のフリーデスクトップ環境を求めて東へ西へ……のはずが,気がついたら北の大地で就職していたインフラ寄りのエンジニア。株式会社インフィニットループ所属。

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