Ubuntu Weekly Recipe
第96回 複数のOSを使う(2)専用ドライブ,Wubiの利用
前回,LiveCDで動作確認した後,インストール先を考えるときに,以下の4つの方法があると言及しました。
- やはり実マシンはやめておいて,仮想マシンを作成する
- Ubuntu専用のドライブ(HDD,USB外付けHDDなど)を用意する
- Wubi
- GRUBを使って1つのHDDでデュアルブート
今回は,2.と3.について説明していきます。
Ubuntu専用のドライブを用意する
前回も述べましたが,みなさんが購入したパソコンには最初からWindowsがインストールされていることがほとんどで,そのWindowsを残したままUbuntuもインストールしたいわけです。
そのためには,Ubuntu専用のドライブを用意するのがよいでしょう(注1)。デスクトップパソコンの場合は内蔵のハードディスクを増設する,ノートPCの場合はUSB外付けのハードディスクを用意する,という方法が適しています。
- 注1
- もちろんUbuntu専用のマシンを用意してしまうのが最良の方法でしょう。
Ubuntu専用のドライブを用意することの利点は,Windowsがインストールされているドライブには全く変更を加えないことです。Ubuntuのインストールが原因でWindowsが起動しなくなってしまうこともありませんし,Ubuntuがインストールされているドライブを取り外したとしても,Windowsを起動できます。
ただし,インストール操作を間違えてしまうと,Windowsが起動できなくなったり,データを失う可能性があるため,バックアップは取っておきましょう。また,リカバリディスクが同梱されていないタイプのパソコンでは,説明書にしたがってWindowsのリカバリディスクを作成しておきましょう。
内蔵ハードディスクを増設する方法を採る場合は,LiveCDで起動する前に,BIOSで,Windowsがプリインストールされているドライブよりも,Ubuntuをインストールしようとしているドライブの方が認識順で上位になるように設定しておいてください。
Ubuntuをインストールしようとしているドライブの方が認識順で上位になるように設定しておいてください(注2)。
- 注2
- または,HDD切り替え器を使って,電源投入前に,接続するドライブを選択できるようにする,というのも一つの手でしょう(製品の例)。
インストーラの「ディスクの準備」の項目では,「ディスク全体を削除してから使用する」を選択して,インストール先のドライブを選びます。
ここで,すでにOSがインストールされているドライブを選択すると,「Windows 7(loader)を削除してUbuntu 9.10をインストールします。」のような警告文が出ます(図1)。このような警告が出ている状態ではプリインストールされたWindowsを削除してしまうので他のドライブを選択し直してください。
目的のドライブを選択したら,「SCSI1 (0,0,0) (sda)」などとなっている中の「sda」の部分をメモしておきます(図2)。
先ほどメモした内容が「sda」以外だった場合は,インストールの最終確認画面で「拡張」をクリックして「ブートローダをインストールするデバイス」の末尾がメモした内容と一致していることを確認します(図3)。Ubuntu 9.10のインストーラは,USBハードディスクなどの外付けドライブをインストール先に指定した場合,自動でそのドライブをブートローダのインストール先に設定するようになっていますが,もしメモした内容と末尾が一致しなければ,インストール先を選択し直してください。
メモした内容が「sda」だった場合は,インストール先は「(hd0)」のまま続行してください。
インストールが終わり,再起動させると,OSの選択画面が現れます(図4)。初期状態では10秒間この画面が表示され,10秒間何も操作をしなければUbuntuが起動するようになっています。
デフォルトの起動OSをWindowsに変更する,秒数を変更する,この画面を表示しないようにするなどの設定の変更は次回紹介します。
以上のように,1つのOSにつき1つの専用ドライブを割り当てることで,ブートローダのインストール先に悩むことがなくなります。
1つのドライブでUbuntuとWindowsを同居させようとして,Ubuntuをインストールした後に,Windowsをインストールすると,Ubuntuを起動できなくなるため,LiveCDからブートローダを再インストールするといった作業が必要になります。しかし,上記のように,別々のドライブを用意しておけばそのような手間もなくなります。
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