Ubuntu Weekly Recipe

第104回 標準搭載予定のPiTiViでビデオ編集

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

最新開発版の試用

このように手軽にビデオの編集ができるPiTiViですが,現時点ではビデオをつなげる際にまったくエフェクトが使えないのが残念です。フェードイン,フェードアウト,クロスフェードが使えるようになれば,日常で使うビデオエディタとしては,十分なものになります。

最新開発版では,ビデオに対するフェード効果が実装され始めているので,将来的なPiTiViの姿を確認できます。

PiTiViはほとんどがPythonで書かれているので,実行するためにバイナリへ変換する必要ありません。そのため,ソースコードを直接入手する場合でも比較的簡単に実行できます。

まずは,[アプリケーション]-[アクセサリ]-[端末]を開き,開発版の試用に必要なパッケージをインストールします。

$ sudo apt-get build-dep pitivi

続いて,gitをインストールします。

$ sudo apt-get install git-core

テスト用のディレクトリを作成して移動します。

$ mkdir pitivi_test && cd pitivi_test

開発版gitリポジトリからソースコードを取得します。

$ git clone git://git.pitivi.org/git/pitivi.git

取得したソースコードが含まれるディレクトリに移動します。

$ cd pitivi

configure,makeなどを実行します。

$ ./autogen.sh && ./configure && make

binディレクトリ内のpitivi(実体はPythonスクリプト)を実行してPiTiViを起動します。

$ bin/pitivi

このように最新開発版を,システム全体にインストールすることなく,テスト用のディレクトリ内で試用できます。

開発版を削除する場合は,先ほど作成した「pitivi_test」ディレクトリを,ディレクトリごと削除するだけです。

開発版では現行のバージョンに比べて,ビデオのフェードエフェクトが実装され,タイムライン上での再生地点の表示がわかりやすくなり,ズームコントロールの方法が変更されています図6)⁠

図6 開発版ではビデオにクロスフェードが使えるように

図6 開発版ではビデオにクロスフェードが使えるように

編集例として使用したビデオ「Elephants Dream」注2は以下の著作権者によってCreative Commons Attribution 2.5のもと提供されています。

(c) copyright 2006, Blender Foundation / Netherlands Media Art Institute / www.elephantsdream.org

注2
これはBlender Foundationが主導して制作された映像で,制作にUbuntuも使われたことが作品のクレジットに表記されています。

著者プロフィール

村田信人(むらたのぶと)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntuオフラインミーティングに参加するうちにUbuntu Japanese Teamの活動に興味を持ち,2009年8月に加入。