Ubuntu Weekly Recipe

第232回 Ubuntu App Showdownの応募作品に見る,気になるアプリ(1)

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先月から今月にかけて,Ubuntuにおけるアプリ開発コンテストUbuntu App Showdownが開催されました。今回はノミネート作品の一部を紹介します。

Ubuntu App Showdown

Ubuntu App Showdownは,ソフトウェア開発者にLinuxでのデスクトップアプリ開発や,Launchpadでのプロジェクト管理,パッケージング,ソフトウェアセンターでのアプリケーションの配布に慣れ親しんでもらい,Ubuntuでのアプリの開発を促進するためのイベントです注1)⁠

Ubuntuのプリインストールマシンを販売しているsystem76や,Ubuntu Oneでも使っているQtの開発元であるQt Projectがスポンサーにつき,入賞者にはノートPCやNokia N9が贈呈される豪華なイベントとなっています。

募集期間は6月18日から7月9日までで,この3週間で新規プロジェクトをLaunchpadに立ち上げることが必要です。つまり,新規アプリのみが対象となっています。先週の締切りで,ノミネート作品が一通り揃いました。ノミネート数は150近く,そのうち要綱を満たす132個の作品がアプリケーションページにリストアップされています。

現在はApplication Review Boardによって審査が行われており,その結果は来週の7月23日に発表される予定です。今回はノミネート作品の中から,気になる作品をいくつか紹介します。

現在はまだ開発者のPPAでのみ公開されているものがほとんどですが,これらの作品は審査とアドバイスを受けた上で,将来的に公式リポジトリからも導入可能になる予定です。

注1
当初はQuicklyを使った開発イベントの予定でしたが,募集開始後にQuicklyを使わないアプリもノミネート可能になりました。

Googleサービスを使ったアプリ

GWOffice

GWOfficeはGoogleドライブにあるファイルを閲覧・編集できるアプリです。

$ sudo add-apt-repository ppa:tombeckmann/ppa
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install gwoffice

初回起動時はファイルリストを取得するためにアプリにアカウントとパスワードを保存しますが,閲覧や編集は内部のWebKitを使ったブラウザーで行うため,こちらもアカウントとパスワードを入力する必要があります。

図1 初回起動時はアカウントを入力する

図1 初回起動時はアカウントを入力する

図2 起動するとFilesからファイルリストを取得できる

図2 起動するとFilesからファイルリストを取得できる

編集や閲覧,新規作成はブラウザーと同じように一通りのことができます。HUDにも対応しているため,Altキーをタップしメニューアイテムを入力することでも編集できるのは,ブラウザーアプリにはない強みです。

図3 ファイルを開くとブラウザーと同じ感覚で編集できる

図3 ファイルを開くとブラウザーと同じ感覚で編集できる

Lightread

LightreadはGoogle Reader専用のニュースリーダーです。

$ sudo add-apt-repository ppa:cooperjona/lightread
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install lightread

Launcherへの対応も行われているので,アイコンに未読数が表示されることが特徴です。スターの追加や未読・既読管理に対応するだけでなく,jkキーによるカーソル移動も実装されています。

図4 3ペイン方式で表示される

図4 3ペイン方式で表示される

Positive

PositiveはGoogle+の簡易リーダーです。指定したユーザーに対して全体公開されている投稿の概要だけを取得する,とてもシンプルなアプリケーションになっています。

$ sudo add-apt-repository ppa:th-rzipa/positive
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install positive

図5 表示されるのは冒頭だけで,本文を読みたい場合はリンクボタンを押してブラウザーを起動する

図5 表示されるのは冒頭だけで,本文を読みたい場合はリンクボタンを押してブラウザーを起動する

アカウントにログインして,サークルに応じたステータスを取得するようなことは現時点ではできません。

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社 創夢所属。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。

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